ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レ・ミゼラブル

2006年04月14日 | ミュージカル・演劇
一昨日、久々に観て来ました。
日生劇場だったんですよね。危うく帝劇に行きかけました(汗)電車の中で気がついたので帝劇には行きませんでしたけど(汗)でも日生劇場に行くなら地下鉄の方が良かったのに(汗)有楽町から歩きました・・・

初の日生劇場でしたが、やっぱり帝劇よりも舞台も小さいし、客席から近いですよね。
実は最前列だったんですが(汗)はじっこでしたけど。帝劇でも何度か最前列のはじっこになったことありますが、ここまで舞台が近くは感じなかったので。思わずグランテールと目が合ってしまった・・・(笑)帝劇ではあり得ませんね(笑)
舞台が狭い分、バリケードから落っこちる場面(狙撃兵に撃たれる人とかマリウスとか)が「危ねー」という感じでした。マリウスなんか舞台の端ギリギリで止まってましたよ(汗)
でもブロードウェイやウェストエンドはもっと舞台小さいんですけどね。回り舞台が舞台の端ギリギリまで来てましたから。日生はまだ少し舞台の端に余裕がありまた。
あと、舞台の上をなぜか風が吹いているのか、中幕が揺れまくってました。ジャベールの後ろで星がゆらゆら揺れてました(笑)

この日は、田中利花さんのテナルディエ夫人、小鈴まさ記さんのコンブフェール、のみのキャストで選んだのでした。妹に「その選び方間違ってるし」と言われましたが・・・(笑)
久々のレミゼだったんですが・・・なんだか「あの頃は良かった」的な感慨にふけりながら観てしまうようではダメですね(汗)
短縮バージョンになった時点で、もう卒業かな、と思ったのですが、田中利花さん観たさで買ってしまったんですよね。
短縮バージョンになって以来、「パリ10年後」でようやく話が始まる、という感じになってしまいましたね。まあ、他にもキャスト的な理由はありますが・・・(汗)
バルジャンは今井さん。今井バルジャンは4人バルジャンになってすぐくらいに一度観ているのですが、その頃よりは随分良くなっていたように思います。いや歌はもともと素晴らしいのですが、演技面で。
でも、どうも今井バルジャンは偉そうな感じで私のツボに入って来ません(汗)
今回は自分の身代わりに捉えられた人の代わりに名乗り出るかどうかで迷う独白のシーンが非常に良かったです。でもそこがバルジャンでは一番感動したのってどうなんでしょうか(汗)
そう言えば「彼を帰して」が原曲キーでしたが・・・前からそうだっけ? 他の人もそう? 明日山口バルジャンで確認せねば。
バルジャンは山口祐一郎さんがいいなあ、私は。謙虚で優しいバルジャンが好きです。山口祐一郎さんはそんなに好きな役者さんではないのですが(汗)バルジャンだけは別格ですねー。
あと、久々に観て驚いたのは、ANZAさんのエポニーヌがすごく良くなっていたことです。前は無難に歌っていただけという感じでしたが、随分と熱演になってました。この分では他のエポニーヌも変わっているかな。
田中利花さんのテナルディエ夫人は、意外に無難な感じでやってましたね。もっと反則技使って笑わせて来るかと思ったのに(笑)
台詞じゃないからあまり自由にできないというのはあるのかなー。1500フランもらった後になんか面白いこと言ってたんですが、オフマイクでよく聞えず残念。
しかし、無難な感じでやっていながら、あまりにハマりすぎてて違和感を感じないというか(笑)
結婚式なんて、あの髪型とメイクで何の違和感もなく、むしろかわいかったんですけど(笑)やっぱ利花さん好きだなー(笑)
コング桑田さんのテナルディエとのコンビもかわいい感じでした。まあ、森公美&駒田コンビほどではありませでしたけど(笑)あの夫婦はラブラブすぎると思う(笑)
明日は駒田&田中ペアなんですよね。ちょっと楽しみです。
って、「テナルディエ夫妻でキャスト選ぶの間違ってる」とも妹に言われましたが・・・(笑)
岡田マリウスは優しい感じで良いのですが、あの髪型を観るたびに「うーむ」と思ってしまう・・・(汗)
でも、バリケードで弾を取りに行くと言った時に、「ここにいても同じだ!」と言いながらアンジョルラスに抱きついていたのが新鮮でした。さよならのつもりだったんだなあ・・・
しかし、その後「任せろ俺が行く」というバルジャンを二人ともあまり引き止めてなかったのが・・・なんかかわいそうでした(爆)
そして、今回は岸アンジョルラスにちょっぴりやられました(笑)
岸アンジョルラス、歌は申し分なしだけどキャラクターがはっきりしないかな・・・と最初は思ったのですが、だんだんハマって行きました(笑)
なんだか優しいアンジョルラスなんですよね。
グランテールに対しては、ふざけても無視してたりして(汗)冷たいのかな?と思ったらそうでもなかったんですね。
Red & Blackで最後にグランテールが立ち上がった時、アンジョルラスがにこっと笑ったんですよね、嬉しそうに。それ観て「うっ」と思ってしまった・・・(笑)
全体的に、優しくて等身大の、皆の中にいるアンジョルラス、という感じでした。カリスマで引っ張って行くタイプではなくて。
「共に飲もう」で、グランテールが「死も恐れぬか」と歌った時にも、静かに下りて行って・・・残念ながらどんな表情でグランテールを見ていたかは見えなかったのですが。
そして、マリウスの「死んでもいいさ」を聞きながら、静かにバリケードを上っていく後姿がなかなか良かったですよー。後姿のまま、拳で顔を拭って、「でもやるしかないんだ」という風なアンジョルラス、優しさと若さを感じて、良かったなあ。
でも「彼を帰して」の間動きすぎ・・・(汗)
そしてそして、マリウスが死んだと思ってバリケードを駆け上ろうとするアンジョルラスをグランテールが止めようと腕を掴むと、その手を握って、それから駆け上がって行くんですねー。ここで思わず落涙してしまいました。でも泣いたのここだけだったけど(汗)
で、カフェソングではグランテールと肩組んで現れて、小鈴アンジョルラスの時もそうでしたが、グランテールと仲直りしたのね、という感じが嬉しいです。
いやあ岸アンジョルラスいいですねえ。
でも小鈴さんのアンジョルラスがやっぱり好き(笑)グランテールもそのまま仲間として受け入れている小鈴アンジョ好きなんですー。コンブフェールが昇格したみたいな庶民的なところがまた好き(笑)また観たいなあ。やってくれないかしら。
そんな小鈴さんはコンブフェールでしたが、いやあ小鈴さんのコンブフェールは落ち着きますねえ(笑)
「民衆の歌」で小鈴さんが歌うとなんだかすごくホッとするというか懐かしいというか安心するというか(笑)
コンブフェールとしてもてきぱきと皆をまとめていて、実は影で仕切っているのはコンブフェールでは、と思わせるところがまた好きです(笑)
グランテールの伊藤俊彦さんもすっかりグランテールになりきってましたね。以前はどうしても大谷さんのグランテールの印象が強かったですが、なかなか良かったです。
キャストが代替わりして、難しい部分もありますが(汗)学生たちに関しては若い人だからこその良さもあるなあと思いましたね。

しかし、アンジョルラスがちょっといいくらいで、何度も観るような舞台ではなくなってますかね、私にとっては・・・(汗)
今後は、まあ小鈴さんがアンジョルラスをやるなら絶対観に行きますが(笑)後はよほど魅力的な新キャストが出てこない限りはもう観に行かないかも・・・

最後には久々に花束をゲットしました。カーネーション、チューリップ、スイートピーのかわいい花束でした。でも昔はもっとドライフラワー向きな花束だったよな・・・と思いつつ飾ってあります。
そう言えば昔ドライフラワーにした花束はどこに行ったのやら。やっぱドライフラワーにする意味あんまりないかも・・・(笑)
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ギムリはなぜグローインの息子なのか

2006年04月14日 | 指輪物語&トールキン
唐突なんですが(笑)前々から気になっていたことについて。
旅の仲間に加わるドワーフが、ビルボと一緒に旅したドワーフの息子、というのはわかるんですが、なんでグローインの息子なのかなあと。
私は「ホビット」を「指輪」を読んでから読みましたので、グローインは「ギムリパパ」と思って注目しながら読んでいましたが、特に活躍もしないし、ビルボと仲が良かったとか、逆に仲が悪かったとか、そういう目立つキャラクターでは一切なかったですよね。火を起こすのが得意、というくらいで。
なので、なんでそのグローインの息子にしたのかなあ、というのが不思議でした。
生き残ったドワーフの中ではやっぱりバーリンですよね。なんでバーリンの息子じゃないのか、というのは、バーリンがモリアに行ったという設定のためですよね。
と思っていたら、HoMEのThe History of the Lord of the Ringsによると、草稿では最初に裂け谷に来たドワーフはやはりバーリンの息子だったそうです。
(毎度のことですが、HoMEの内容についてはえるさんのふむ道、小道、数多くさんを参照させていただいており、原書は読んでおりません(汗))
ところが、しばらくすると「グローインの息子ギムリ」になっているのだそうです。
ここでバーリンの息子からグローインの息子になったのは、実は単純に、グローインも裂け谷に来ていたからだと思われます。ビルボと旅したドワーフの生き残りの中で更にモリアに行かなかったメンバーの代表としてグローインが来ていたのですね。
となると、なんでグローインなのか、ということになりますが・・・単純に消去法だとも考えられますが。キャラは立っていたけど、ボンブールが来ることはあまり考えられないですよね(汗)
なんてことを考えていたのですが、昨日なんとなく「ホビット」をパラパラとめくっていて、「あ、そうか」と気がついたことが。
グローインは袋小路屋敷で、ビルボのことを「忍びの者というよりは八百屋のようですな」と馬鹿にして陰口を叩いているんですよね。それをビルボが聞いてしまってムッとして・・・というくだりがあったのでした。
もしかすると、トールキンは、最初はビルボを馬鹿にしていたグローインだからこそ、裂け谷でフロドにあわせたかったのかも、と。
晩餐でフロドと隣の席になったグローインがフロドに敬意を持って接する場面はいいなあと思ったものです。慌てて立ち上がってクッションを落としてしまったフロドに対するグローインの丁重な態度が微笑ましいですよね。
まあ、このあたりは考えすぎかもしれませんが・・・
ちなみに、これもHoMEによると、草稿では旅の仲間に加わるエルフは最初グロールフィンデルだったそうですが、後に闇の森の王の息子になったそうです。
これはわかりますよね。ドワーフとエルフの不仲と和解?を描くとしたら、父親同士に直接の確執があった方がより面白いですよね。
というわけでHoMEも色々面白いですよね・・・と思いつつ、自力ではなかなか読めないのですよね。日本語の本だった読むの遅いのに・・・(汗)改めてえるさんに感謝感謝、です。
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