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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ブリエンツ湖と虹(一応・・・)

2009年10月25日 | 旅行
さて、インターラーケン・オスト駅からルツェルン行きの列車に乗って少しして、ふと窓の外を見ると・・・おお、さっきの虹がまだかかっている! しかもブリエンツ湖の上に!!
思わず窓にはりついて写真を撮りまくった私・・・しかし他の乗客は誰一人そんなことはしてなかった・・・(汗)
しかし車窓の外は電柱とかいろいろな障害物があるのでなかなかベストショットが撮れず、デジカメの気軽さでばんばん撮ってしまいました。後でスライドショーで観たら列車乗ってる気分になれました・・・(笑)
そのうちに虹も薄れてきて、ようやく障害物もなくなった頃にはすっかり見えないくらいの虹になってしまいましたとさ・・・



景色は今イチだけど虹はまだ濃かった方の写真。


いよいよブリエンツ湖にさしかかりましたがまだ障害物が・・・


大分景色良くなって来ましたが虹も薄くなって来ました・・・

そしてトップの写真。場所はベストなんですが虹がもうほとんど見えない・・・(涙)
というわけでちょっと残念でしたが、まあそれでもブリエンツ湖に虹がかかる光景をちょこっとでも見られてラッキーだったかな、と思います。

屋根の上のヴァイオリン弾き

2009年10月25日 | ミュージカル・演劇
このところラ・マンチャにしてもレミゼにしても、再演を重ねている作品が今イチというか消化不良に感じることが多くなり、これもどうかなあ・・・と思いつつ観に行ったのですが、これがなかなか良かったんです。普通に真っ当に良いというか。いや普通に良いというのがなかなかできないことなんだよなあ・・・と他の舞台を観て常々思っていたので、結構すごいことだよなあと。
舞台の良し悪しは、キャストとか演出とかももちろんありますが、やっぱりキャストの気持ちが入っているかどうか、というのが大きいですよね。今回はそれが良かった理由になるかもしれません。
市村正親さんと鳳蘭さんを中心に、コミカルでいてあったかくて、愛情深い舞台になっていたと思いました。
特に鳳蘭さんのゴールデが良かったですねえ。迫力のあるビッグママ的なところも良かったし、結構細かい演技で笑わせてくれました。
泣かせるところも熱演でしたね。チャヴァを失って泣き崩れるところなんか、もらい泣きしてしまった・・・
市村さんも今までにない細かい芝居で笑いを取ってましたね。もうすっかりテヴィエが板について、貫禄も出てきてましたね。
それでいて、かわいくてちょっと情けなくて、でも優しいパパって感じで。いいですねえ市村テヴィエ。
あと、笹本玲奈さんのホーデルが良かったです。以前も見てるんだけど、今回の方がずっと良かった。
前半はちょっと生意気なホーデルの感じはそんなに出てなかったかな・・・と思うのですが、とにかく恋する乙女な感じが熱演で。なんかキムかエポニーヌを見ているような感じもあったりして。(笹本キム実は見たことないんだけど)
テヴィエと別れる場面、久々に泣けました。毬谷友子さん以来ってどんだけぶりだよ(汗)市村さんの表情と笹本怜奈さんの熱演で、久々に泣けましたね。
チャヴァは今まではちょっと影が薄いかな・・・という感じがありましたが、今回の平田愛咲さんは歌も上手いしなかなかでした。東宝ミュージカルアカデミーの卒業生なんだそうで。
でも、ブロードウェイで観た時ほどのインパクトはさすがになかったかな。これは演出のせいとかもあるかもしれませんが。ブロードウェイで観た時は、チャヴァとの別れが一番辛い感じで、日本との印象の違いにびっくりしたものですが・・・日本だと民族の違いによる断絶というのが今ひとつ実感されてないからかな・・・
モーテルが駒田一さんじゃなくて残念・・・と思っていたけど、植本潤さんとても良かったです。情けない感じがかわいくて、しかもなかなかの熱演で。モーテルが嬉しそうだと見てるこっちも嬉しくなってしまうというか。
荒井洸子さんのイェンテも慣れてきたというか、良かったですね。ゴールデとイェンテの別れの場面とか泣けました。鳳蘭さんももちろん良かったんでしょうけど。
あ、下の娘のうち一人が石丸椎菜ちゃんでびっくり。勿体無いなあ、歌全然ない役・・・。まだまだ子役扱いなんですね。でもとてもかわいかったです。彼女は今後が楽しみですねー。
あと、アンサンブルのような役で、石鍋多加史さんとか真島茂樹さんとかすごい人が出てるんですよね。もったいないというか贅沢というか・・・でも「アナテフカ」は石鍋さんがいないと歌が締まらない・・・
全体的にアンサンブルは歌の上手い人はレミゼに取られちゃってるのかなあという気はしますが(汗)
でも、舞台全体の一体感というか熱気が感じられて、舞台全体があったかい感じがしたんですよね。すごく舞台として「ノッている」感じがありました。(こういう感じがこの間見たレミゼにはなかったんだよなあ)
巡査部長が「何で人間同士で傷つけあわなきゃならないのかわからんがな」という場面とか、なぜか泣けてしまったのも、この一体感のなせる技なのかも。いつになく普遍的な人間的な言葉に思えたんですよね。巡査部長の廣田高志さんも熱演というかすごく気持ちが入っていたように思えました。私結構巡査部長には結構共感するところがあるんですよね・・・もし彼の立場だったら自分はどうするだろうとか思ってしまって。
というわけで、予想外に真っ当に良い舞台を見せてもらいました。一応チケット取っておいて良かった、という感じです。やっぱり名作だなあと思いました。再演したらまた一度は観に行くことでしょう。