ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

エオメルとエオウィンとメリー

2005年04月19日 | 指輪物語&トールキン
先日日記で馬鍬砦での追加シーンのエオメルの台詞について、先日のSEE上映を見て、初めて「エオウィンを心配しての言葉なのでは」と思った、ということを書いたところ、指輪サイトのBBSで「最初からそう思っていた」というご意見を複数の方からいただいて、なるほどな~、なんて思ってました。
そのせいがあるのかどうかわかりませんが、昨日、サントラ考察の確認で馬鍬砦のあたりだけちらっと見たところ、エオメルがエオウィンに「(メリーを)あまりその気にさせるな」と言った言葉に、今までと違った印象を受けました。
言葉を挟むタイミングなんかが、なんというか、本当にメリーのことを心配して言ってくれてるように思えたんですよ。
皆さんのご意見を聞いた影響なのか、字幕なしでカール・アーバンの言葉だけを聞いていたせいなのかはわかりませんが・・・。このシーンは劇場版からあったので、何度も見ていたはずなんですけど。
この場合、エオメルはメリーを戦場に連れて行くなんて全く思ってないわけですから、メリーのことを心配しているということは=その気になっていて連れて行ってもらえなくなったメリーの気持ちを思いやってのこと、ということにならないでしょうか。いやー、エオメルやさしー! って妄想膨らみすぎでしょうか(笑)
ギャムリングの笑いに騙されてしまいがちなのですが、(私だけか?(汗))エオメルは最初から笑ってませんし。そのことに気がつくと、むしろギャムリングとの対比がはっきりしますね。さすが次期ローハン王、人間ができていらっしゃる。
ああ、これがローハンの男の優しさなのかなあ、と妙に感じ入ってしまいました(笑)言葉はさっぱりばっさりしているけれど、内心では思いやりがあるという。
そう思うと、映画のセオデンの「小さなホビットには戦いは無理じゃ」という、原作よりもちょっと冷たくも思える言葉も同じようなものかな、と思えたりもしました。映画のセオデンはまだまだ壮年の「ローハンの男」ですからね。
・・・あ、でもそうすると、徒にメリーを騎士見習いなんかにしたのはとっても罪作りなような気が・・・(汗)原作では騎士じゃなくて「小姓」でしたよ・・・
でも、激しいローハンの女のエオウィンには、そのエオメルの思いやりは通じなかった・・・というよりも、余計に反抗心を掻き立ててしまったのでしょうね。
セオデンに優しく言われても思い直すことはなかったのですから、どう言ってもエオウィンは行ってしまったのでしょうけど。
ああでも、ここでこんな風に描いておきながら、ペレンノール野ではゲーム感覚でエオウィンとメリーを活躍させてしまっているのがなんだかなー、なんですけどね・・・(汗)

そして、このエオウィンとメリーの気持ちの共通性に、映画では原作以上に重点を置いています。
原作ではエオウィンは頑なに名誉を求め、逆にメリーは自分のことをお荷物のように思いながら必死について行きます。
それでも二人には共通性はあったわけで、そこを拡大して描いた映画のやり方も、それはそれでまた良いなあと思います。
でもやっぱりペレンノールが・・・(以下略(笑))
コメント (2)
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