ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

墓マイラー!

2005年04月12日 | 旅行
今日は話題柄トールキンのお墓の写真を使ってみます。
ドイツ旅行のことを色々調べていて、「そう言えばトーマス・マンのお墓ってどこなんだろう」と検索してみたら、こちらのサイトにたどり着きました。(というか、「トーマス・マンの墓」で検索したらここしか出てこなかったんだけど・・・(汗))
見てみてびっくり。とりあえず「いきなりお墓へ」をクリックしてみてくださいませ。
この方、世界中の著名人の墓、実に600以上もを訪ね歩いているのだそうですよ!
ちなみにトールキンのお墓は入ってませんが。ファンタジーファンではいらっしゃらないようです。ミヒャエル・エンデのお墓には行ってらっしゃるけれど・・・
「東京・鎌倉有名人お墓お散歩ブック」という本も出されていて、タイムリーにも日曜の朝日新聞で紹介されました。
トールキンのお墓に行くために色々調べたりとかした身としては、「わかる~」と思う部分もあります。故人に「会いに行く」という気持ちなのだということとか。
いやしかしこの数は半端じゃないですね! しかも、絶海の孤島とか、とんでもないところのお墓まで訪ねていらっしゃる・・・いや脱帽です←これって脱帽?(汗)
全ての探索記が書いてあるわけではありませんが(そりゃそうだ(汗))、upされている体験記を読むだけでもとても面白くて、時間を忘れてしまいましたよ。
観光じゃなくて何かの目的のための旅って楽しいよね、と共感。アメリカにサッカー観に行く為に、交通機関のないスタジアムへの行き方を苦労して探したりしたのを思い出します。(結局1時間以上歩いたとかね・・・(汗))
しかし、私はトールキンのお墓に行った時も、なんだか恐れ多くて墓石に触るのすらはばかられたのですが、この方キスしまくりの、ツーショット写真とりまくりの・・・(汗)
しかも、故人の作品を持って行って朗読するとか、墓前で語るとか、すごいことやってらっしゃいます(汗)私はさすがに恥ずかしくてできないなあ・・・(汗)
この方はこの600以上のお墓の故人それぞれに思い入れがあるようで、それもすごいなあと思います。
私は、お墓ってなんだかよほど思い入れがないと参ってはいけないような気がして・・・トールキンのお墓も実は「私みたいなファン歴浅い人が行っていいものやら」とか思ってしまってたんですよね。
でも、実際行って見たら、なんだかとても感動してしまったんですよね。ちょっとやみつきになりそうな(笑)
でも、観光気分で有名人のお墓に行くのはやっぱり憚られるような気が。なので、C.S.ルイスのお墓なんかは、そんなにナルニアファンでもないしなあ・・・と思うと行くのは憚られたりして。
ウェストミンスター寺院では有名人のお墓踏みまくりましたけどね・・・(汗)←床にお墓があるんですよね、イギリスの教会って。イギリス以外もそうなんでしょうか。
そう言えば、この方、お墓によって安らいでいつまでもいたいお墓とか、怒られているような気分になるお墓とかあると書いてらっしゃいますが、(なんか怖いですが(汗))トールキンのお墓は間違いなく安らいでずっといたくなるお墓、だと思います。
というわけで、トーマス・マンのお墓も行ってみたいかな、と思ったのですが、スイスにあるんですね。そう言えば第二次世界大戦中に亡命して、アメリカから戦後はスイスに移住して、そこで亡くなったのでした。
マンのお墓にも行ってみたいけれど、そのためにわざわざスイス行くほどでもなかったりして。いつか機会があったら行きたいです。(スイスでLotRシンフォニーとか!?(笑))
そして、ミュンヘンにあるミヒャエル・エンデのお墓を見たら、とても行きたくなってしまいました。(「地球の歩き方」にも載ってましたが)本をかたどった墓石を、カメやその他の生き物が覗き込んでいるのです。エンデの作品に少しでも心を動かされた人ならぐっと来てしまうのでは・・・
でも、今回の旅行でミュンヘンにいけるかどうかは日程的に微妙なんですが。どうせならゆっくりしたいので、無理に行くのはやめとこうかな・・・でもエンデに会いたいかも・・・うーん。

しかし、私がお墓参りしたい人第一位は、コロンビアのサッカー選手アンドレス・エスコバル選手だったりします。
1994年の事件を覚えてらっしゃる方がどのくらいいるかわかりませんが・・・彼はとても好きな選手でした。正直、「なんで彼が? 他の人なら良かったのに」なんて鬼のようなことも考えたりしました。
当時のコロンビア代表の選手で特に好きだった4人のうち、エスコバルを除いた3人には直接会って、サインももらって、2人とはツーショットも撮ったのですが(それも各二回ずつ(汗))、エスコバルにだけは会えなかったんですよね。
スイスのクラブチームにいた時に会いに行こうとしていたのですが、湾岸戦争のせいで行くのとりやめになってしまって、その後コロンビアに帰国してしまったのでそれっきりに・・・
せめて94年のW杯で生でプレーしている姿を見られたのが救いでしたが。3-0でボロ負けでしたけど(汗)でもあのオウンゴールのアメリカ戦の前の試合を見られたことは本当に良かったと思ってます。
そんなこともあるので、絶対お墓参りには行きたい・・・と思ってはいるのですが、コロンビア・・・しかもメデジン・・・さすがに一人で行く勇気は・・・(汗)
実は2001年にコロンビアでコパ・アメリカがあって、きっとツアーが出るだろうから、その時に便乗してお墓参りも! と思っていたのですが、いざその時になってみたら、大金を出して(南米のツアーはバカ高です)長々と休暇を取ってまで観に行きたいチームではなくなってたんですよね、コロンビア代表・・・(結局優勝はしましたけど)
そんな訳で、いつかは行きたいと思いつつも、なかなか越えられない壁なのでした。コロンビア早く政情安定してくれたらいいのに、とそんな不純な動機からもコロンビアの平和を祈ってます。コロンビアが平和だったらそもそもエスコバルまだ元気だったかもしれないし・・・

と、お墓の話からなんだいろいろと脱線してしまいました(汗)
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ドイツのチケット届いちゃった&原作読書:裂け谷

2005年04月12日 | 指輪物語&トールキン
いきなりですが、ドイツのLotRシンフォニーのチケットが届きました。早っ!
ネット予約したのが5日で、消印が7日になってたので、時差を考えたら翌日には発送してるみたいです。うーん迅速。さすがドイツ?
でも、ポストの中で雨に濡れてしなしなになってました。手数料15.55ユーロも取っといて普通郵便かい!(一応速達ではあるようですが・・・)
まあ、中身は飛行機のボーディングパスのようなしっかりしたチケットで、しなしなにはなってませんでしたが、普通郵便・・・事故ったらどうしてくれたんだ(汗)
昨年のピッツバーグのチケットも普通郵便だったんですよね~。ドイツもアメリカもそんなに郵便事情に自信があるのでしょーか。

さて、そろそろと原作読書も進んでます。今、裂け谷を明日出発、というところです。
エルロンドの会議を久々に読んでいて、色々と思うところがありました。
エルロンドの会議は、最初は読みづらいという評判ですが、わからないところは読み飛ばせる私は苦労もせずに読み進めました。
でも、何度も読み返すと、色々と気がつくところがありますね。情報量が多いだけに。
今回気がついたのは、アラゴルンがゴクリを捕まえた時の話です。
アラゴルンは嫌がるゴクリを縛って連れ歩き、「二度と会いたくない」だとか「何しろ臭いですからな」とか、結構キツイことを言っています。
いや、ゴクリに対してそう思うは普通のことなのでしょう。偉大な王となるアラゴルンですらそうだったのですね。
それを思うと、その後ゴクリに対して哀れみを覚え、ゴクリに誓いを立てさせたフロドってすごいなあ、ということになりますよね。
このあたりの対比も実は大事だったのですねえ。まあ、5回目にして気がついているようではあまり伏線にはなってないかもしれませんが・・・(汗)
そして、フロドが名乗り出るところ。しーんと静まりかえったところに、消え入るように小さな声で「私が行きます」と言うフロド。
映画もそれなりに良かったと思いましたけど、やはり原作を読むと、原作はいいなあと思いますね・・・
サムの「飛んで火に入る夏の虫とはこのことですだ!」もかわいいし←思わずハート(笑)
会議のあと、フロドに着いて行くと言い張るメリーとピピンもいいですね。映画のあれも悪くないと思ってますが。
何よりも、途中で話に入ってきたガンダルフが低い窓から覗き込んでピピンにツッコんだり、その後どうやら窓枠に座っていたらしいのもかわいいですね(笑)なんだかちょっと「ホビット」のガンダルフが戻ってきたようで嬉しい私(笑)
そして、フロドとビルボの出発前夜の会話。最後にビルボが「炉辺の歌」を歌ってこの場面が終わりになるのがとても心に沁みますね。
この「炉辺の歌」、ドナルド・スワンの「The Road Goes ever on」に入っている歌が素晴らしくて、詩を読みながら歌を思い出してじわっとしてしまいました。
ドナルド・スワン氏の曲は、中つ国の神秘的な部分が足りないと言われているし、私も思いますし(汗)「ナマリエ」などはトールキンに「違う」と言われてトールキンが歌ったメロディを書きとめて曲にしたというエピソードもあったりするのですが、ホビットにまつわる歌は文句なく素晴らしいと思ってます。「指輪物語」の持つ一面、暖かさをよく表していると思います。
またこの後に「道はつづくよ」と同じメロディで「ア・エルベレス・ギルソニエル」が続くという反則技もあったりするのですが(笑)
話がそれましたけど、映画の「私のためにすまない、フロド~」と言いながらビルボが泣きむせぶのよりも、表面上はあっさりとして、でもビルボのこの詩で場面が終わる原作の二人の別れ(まあ確か出発の日に最後の別れはしてたと思いますが)の方がいいよな、と思ってしまいました。
またこの詩がいいんですよね。ビルボとはこれが最後の別れではないけれど、次に裂け谷に戻った時にはもうかなりボケてしまっていますから、実質的に最後の別れとも言えるかもしれないですよね。もう旅に出ることのないビルボの「私がまだ見ぬものがある」という詩にはぐっと来てしまいます。
フロドもまた、次に裂け谷に来る時には、もう以前のフロドではなくなっているのだよなあ、と色々なことを考えてしまいました。
PJ映画、FotRはいいよな、なんて思ってたのですが、原作を読んでしまうと、やっぱりPJらしさが鼻につくところもあるよな、とか思ってしまいました・・・
コメント (4)
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