ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

レ・ミゼラブル

2005年03月14日 | ミュージカル・演劇
昨日は久々に帝劇でレ・ミゼラブルを見てきました。
この日のチケットを取ったのは、メインは小鈴アンジョルラス。いえ、妹の趣味です(笑)
小鈴アンジョルラスに、本田美奈子さんのファンティーヌ、駒田・森公美テナルディエ夫妻、剣持たまきさんか河野由佳さんのコゼット、とここまでしかキャストは選べませんでした(汗)これが限界で・・・
しかし、せっかく本田美奈子さんで取ったのに、病気降板はとってもショックでした・・・回復をお祈りしています。
そうそう、ロビーに出演者やファンからの本田美奈子さんへの寄せ書きボードがありました。
結構共演したことがない出演者が多いみたいで(汗)「早く元気になってください。一緒に共演するのを楽しみにしています」というコメントが多かったなあ・・・
そんな中で、岡幸二郎さんの「美奈子が帰ってくるまであなたの場所は私が暖めておきます」と、山口祐一郎さんの「お父さんは大声で歌いながら待っています」という謎のコメントが光っていたでしょうか(笑)

久々にはじまったオープニングのオケを聞いて、「帝劇のオケって相変わらずひどいなあ・・・」と思いつつ(汗)久々のレミゼが始まりました。
選択の余地がなくて初見になった別所バルジャンですが、うーん、もっと歌も演技もできると思ってたんだけどなあ(汗)
これまた選択の余地がなかった鈴木ジャベールは、以前見た時よりはずっと良くなってました。なかなか良かったです。
でも自殺には合格点出せません。私の自殺合格点はメチャクチャ厳しいですので(笑)でもウッチーにはあっさり出しましたがね・・・(汗)ウッチージャベールまた観たいなあ。
実は四季時代から独特な歌い方がどうしても好きになれなくて避けていたのに見ることになってしまった井料ファンティーヌでしたが、歌い方がどうのというのはそんなに気にならなかったのですが、どうもピンと来ませんでした。とにかく泣けなかったのは確かです。
駒田一さんのテナルディエは、ちょっと大人しくなったかな? 前回初めて見た時は感動したものですが・・・。
駒田・森公美ペアは、息が合っていてすごくかわいいテナルディエ夫妻なので大好きです。強いて言えば、仲良くてラブラブな夫婦に見えてしまうところが問題かもしれません(笑)
そんなこんなで前半は話に入り込めずにいたのですが(テナルディエ夫妻が良くても話には入れませんからねえ(汗))若者たちが出てきたら一気にレミゼの世界に連れて行ってくれました。
泉見洋平さんは、トゥイでは熱すぎてひいてしまったけれど(汗)マリウスはハマってますねえ。すこし精悍になったように見えましたが、カッコよかったです。歌も申し分ないし。
コゼットの剣持たまきさんも好きなんですよねえ。もともとコゼット贔屓なので、プリュメ街ではついついエポニーヌよりもコゼットばっかり見てしまいました(汗)
そして、学生たちが良かったですねえ。今回一番泣けたのが一幕の「民衆の歌」、そして「共に飲もう」でした。
あの明るい「民衆の歌」で泣くのはどうかしているかもしれませんが(汗)でも私はあそことても泣けるんですよねえ。
そのままの勢いでプリュメ街もないたまんまでした(笑)いや、コゼットが良いし。
「共に飲もう」はすごく泣いてしまって、その後の「彼を帰して」を全く聞いてませんでした(汗)
実は、この日一番の衝撃は小鈴アンジョルラスでしたねえ。
いや、歌的には高いほうの音程が取れてなくてひやひやしましたが(半音近く違ってたりして(汗))、私は小鈴さんのアンジョルラスの役の解釈になんだか惚れてしまいましたね(笑)
今まで、アンジョルラスは歌はもちろん役の解釈でも岡幸二郎さんが一番かなあと思ってましたが、個人的には小鈴アンジョの解釈好きですねえ。
小鈴さんのアンジョルラスは、理知的で、物静かで、それでいてきさくで、優しくもあって、なんというか、カリスマ性でひっばっているのではなく、人格と統率力で率いている、真っ当なリーダーに見えました。
グランテールに対しても他の仲間たちと分け隔てなく「仲間」として受け入れている感じなのが嬉しかったです。小鈴アンジョルラスがグランテールへの態度を変えるのは、「共に飲もう」でグランテールが皆の前で死について話した時が初めてだったように思いました。
岡アンジョルラスは最初からグランテールにはとても冷たいのですが、それはグランテールがアンジョルラスの弱い部分を映し出しているからだ、という岡さんの解釈を聞いてからは、それもいいなあと思うようになりました。
でもやっぱり、小鈴さんの優しいアンジョルラスが私は好きかなあ・・・
最後にグランテールとは対立したまま二人とも死んでしまいますが、マリウスのところに現れた幻では仲良く肩を組んで笑っていて、仲直りできたんだねえと余計な妄想をしてしまい、ますます泣けてしまいました。
でもやっぱり「共に飲もう」が一番泣けましたね、今回は。あそこは私はアンジョルラスで泣くんですよね(笑)マリウスが「死んでもいいさ」と言った時にショックを受けてたり、悲しそうだったりするアンジョルラスが来るんですよね~。小鈴アンジョも来ましたよ。
でもふと思ったのですが、もしかして小鈴さんのアンジョルラスって、コンブフェールがアンジョルラスの位置にいたらそんまんまあんな感じ、というアンジョルラスかも・・・?(汗)そう言えば、ジャベールを撃とうとする学生たちを止めるの、前はコンブフェールだったよなあ。ちょっとデジャヴ(笑)
そんなことを考えていたら、小鈴さんのコンブフェールが見たくなってしまいました。幸いなことに2000回記念バージョンの時に小鈴コンブフェール見ることができるのです。今から楽しみです♪
できたらまた小鈴アンジョルラスまたみたいけれど、今回はもうチケット取る余裕ないし・・・また次の公演で見られることを期待しつつ・・・
そうそう、次の公演では私が大好きなR.Tさんが登場するようです。多分テナルディエ夫人ではないかと・・・(今さらアンサンブルだったりしたら笑いますが(汗))東京の公演はいつになるかわかりませんが。
なんだかんだと言ってレミゼ卒業できないなあ(笑)。そのうち石川禅さんのジャベールなんて見られたらなあなんて密かに思っていたりもしますし。
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LotRサントラCD?

2005年03月14日 | 指輪物語&トールキン
えーと、なんと言ったらいいのかわからないんですが(汗)LotRサントラを全く別にレコーディングしたこちらのCDちゃんと聴きましたので、感想をば。
前の日記で、オケのレベルが今ひとつ・・・とか書いたのですが、よくよく聴いてみたら、そんなに悪くありませんでした。金管がちょっと・・・ですが(汗)いきなり「一行の離散」の最初のホルンが合ってなかったのでがっくりしてしまったんで(汗)
打楽器も、演奏が悪いというよりは、「ちょっと違うんだよなあ」という演奏でした。
ハワード・ショアが、オリジナルのロンドンフィルの演奏は金管楽器(特にホルン)と打楽器が違うのだと言っていましたが、そのあたりをまたまた実感したなあという感じですね。
でもソロ楽器はなかなか良かったです。特にヴァイオリン。前にも書きましたが、ホビット庄のフィドルを普通にヴァイオリンで弾いているのがとても良いです。オリジナルのフィドル奏者ダーモット・クレハン氏も良いフィドル奏者なんでしょうが、やはりオーケストラでコンサートマスターを勤める人の演奏の方が上手いなあと思いますね。
あ、どーでもいいんですが、このCD、何箇所か"All music composed by Howard Score"と書いてあったりして(汗)他のところはちゃんとShoreになってましたが。誰それ・・・(笑)

1枚目、FotRの部?はいきなりTHE FELLOWSHIPと題して「一行の離散」から始まります。THE BRAKING OFをはぶいた?(笑)
しかし、最後になぜかエルロンドの会議でサムが出てきたあたりからの音楽になり、最後は堂々と「旅の仲間のテーマ」で終わってしまうのがうーん。IN DREAMSでしっとりではいけなかったのでしょうか。
と思ったらまたまたいきなり「預言」が始まって振り出しの戻るという(笑)不思議な構成です。
FotRの選曲は、裂け谷やロリアンやアモン=ヘンがなく、「過去の影~闇夜の短剣」なんて渋い選曲(笑)
そして「カザド=ドゥムの橋」では、ドワーフコーラスがまあまあでした。もちろんオリジナルのマオリコーラスには適いませんが、このくらいなら許せます。
いや、各地のコンサートでヘタレドワーフコーラス聴いてきたものですから(笑)LONDON VOICESのヘタレぶりが衝撃でしたねえ(笑)
で、その後にティンホイッスルなのかパンフルートか何かなのか、が主旋律のインストバージョンのMAY IT BEでFotRは終了。
TTTでは「夕星姫」でのソプラノソロが、上手いのですが、ちとビブラート効かせすぎで下品な印象が(汗)もっと幽玄な声が良かったのですが・・・。RotKの戴冠式のアルウェンのテーマもそうでしたね。
少年ソロのパートを歌っているソプラノの人は本当にベン・デル・マエストロくんそっくりの綺麗な声でした。この人が他のソプラノも歌っちゃえば?と思ったくらいで(汗)
でももしかしたら、名前は女性でしたが、子供なのかも。とにかく綺麗な声でした。
2枚目はRotKの曲と、ボーナストラックで主題歌3曲のヴォーカルヴァージョン。
RotKは、最後は「王の帰還」で感動的に終わった・・・と思ったら、灰色港には行かず、いきなり「エンディング」と題して、「ローハンの騎士たち」のローハンのテーマのところが始まってびっくり(汗)そして最後には、最初の「THE FELLOWSHIP」の最後に出てきた、エルロンドの会議での「旅の仲間のテーマ」でじゃーん、と終わりました。灰色港無視されてるよ・・・(汗)
そしてさらにその後にINTO THE WESTが続いたりして。このあたりの曲の構成は解せないものがありましたねえ。

しかし、このアルバムの一番の収穫は、「ゴラムの歌」と「INTO THE WEST」のインストヴァージョンでしたね。
「ゴラムの歌」はヴァイオリンが、INTO THE WESTはチェロが主旋律を弾いていたのですが、これがとても素敵な味わいで、オリジナルとはちがった魅力がありました。
最後に収録されていたヴォーカルバージョンが今ひとつだったのでなおさら(汗)
ふと思ったのですが、各地のコンサートでソリストには苦労しているようなのですが、無理にヴォーカルでやらなくても、インストでやった方がいいかもしれないなあと。
それにしても、シセルはもちろんなのですが、ケイティ・ヌーナンってかなりいいヴォーカルだったなあと改めて思いました。彼女の歌が聴けてとてもラッキーだったなあと思います、ホント。
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