一昨日、またまたレイトショーで見てきました。
観に行くかどうか微妙なところだったのですが、ちょうど友達が「行こうかな」と言っていたので、便乗して行くことにしました。
私は実は「アメリ」見てなかったりするのですが(汗)「アメリ」が好きでそのあたりを期待していたらしい友達には満足の行く映画ではなかったようです。
私は普通に映画として楽しめましたけど、まあ色々な賞が取れなかった理由はわかるかなあと・・・(汗)
ま、「最高に良かった」とは言えないけれど、でも観に行った甲斐はあったかな、と思うような映画でした。少なくともレイトショーなのに寝なかったし(笑)
映像はとても美しかったのですが、ラヴストーリーとしても謎解きミステリーとしても戦争の悲劇を描く物語としてもちょっと中途半端だったかもしれませんね・・・どれも印象が薄かったかも。
その中でも一番印象的だったのは、やはり戦争によって運命を狂わされてしまった人々の物語、だったでしょうか。結局のところラヴストーリーよりはそっちがメインだったのではないかと。広告で「セカチュー」と並び称されていて、「それは違うだろう・・・」と思ってましたが、やはり全然違いましたね(笑)
最初からいきなり、戦線を離脱するために故意に負傷したとして処刑される5人が歩いていく姿から始まり、その5人のそれまでの人生と人となりの紹介から始まったりして。
そうそう、朝日新聞にジュネ監督のインタビューが載っていて、「戦闘シーンが美しすぎると批判されているが」なんて書いてありましたけど、どこがやねん! と思いました(汗)充分残酷でしたよ(汗)さすがR-15指定。
そしてマチルドの恋人探しの話に繋がって行くのですが、なんだかとてもデジャヴを感じました。「コールドマウンテン」ととても似ているなあと。
「コールドマウンテン」も、私にはラヴストーリーではなく、戦争によって運命を変えられた人々の物語に思えたのですが、この作品からも全く同じ印象を受けました。塹壕のシーンなんかかなり似てましたし。
「コールドマウンテン」の方が苛烈ですけど・・・まあ時代が違いますからね・・・
とにかく、どの時代のどの戦争でも同じようなことが起こり得るのだなあと思いましたが。
でもこの作品から一番感じたのは、もちろん戦争によって運命が狂った人々の悲しさ、もあるのですが、それ以上にどこか暖かさが感じられました。
探偵ピールにマチルドが「なぜ親切にしてくださるのですか」と訊いたら、ピールの娘もマチルドと同じように足が不自由だった、とか、その他にもマチルドの伯父夫婦や弁護士、郵便配達夫の、全面的に協力しているとは言えないドライさがありながらも、暖かく見守っている感じとか。
塹壕があった場所で出会った、墓参に来ていた元ドイツ人兵士の遺族(正確には遺族の友人の家族だったかな)の女性が、「兄の手前話しかけるのははばかられたけれど、同じ立場だと思って放っておけなくて」と密かにマチルドに接触して来る場面とかも。
塹壕があった、かつて最前線だった場所が一面の花畑になっていた場面もとても美しかったです。ああいうのはとても好きですね。
そうそう、物語をミステリアスにしていたティナ・ロンバルディが結構好きでした。マチルドとは違った方法で、でも同じように真実に迫ろうとしていた存在として、存在感あったと思います。彼女「ビッグ・フィッシュ」に出てたんですねえ。そう言えば・・・という感じです。
びっくりしたのはジョディ・フォスターが出ていたことでしょうか。エンドロールで名前を見て初めて気がついたのですが(汗)いやーフランス語上手いんですねえ。
多分マネクは生きていて再会できるのだろう、というのは予想ついていたのですが、ああいう形での再会になるとは、なかなか考えたなあと思いました。単に感動の再会、ではつまらなかったと思いますし・・・
全ての苦悩を忘れて、マチルドのことも忘れてしまっているけれど、そのために昔と同じような優しさと純粋さを取り戻してそこにいるマネクと、それをただ涙を流しながら見つめているマチルド。とても美しいラストシーンになっていたと思います。
ギャスバー・ウリエルが純粋な若者を演じていてとてもよかったですね。惜しむらくは、彼が実際に役どおりの年齢なため、オドレイ・トトゥが20歳に全然見えなかったことでしょうか・・・(汗)彼女もそんなに歳でもないのにねえ・・・
でも、実はエンドロールで初めて泣けました(汗)登場人物たちの写真が、死んでしまった人も含めて、笑顔で出てきまして。ティナとアンジュが仲良く並んでいたり、ゴルド夫妻(奥さんがジョディ・フォスター)も仲良く並んでいたりして・・・
2時間半の間に、いつの間にか登場人物たちに思い入れするようになっていたみたいです。そんな暖かさが、この映画で一番強かった印象なのかもしれません。
観に行くかどうか微妙なところだったのですが、ちょうど友達が「行こうかな」と言っていたので、便乗して行くことにしました。
私は実は「アメリ」見てなかったりするのですが(汗)「アメリ」が好きでそのあたりを期待していたらしい友達には満足の行く映画ではなかったようです。
私は普通に映画として楽しめましたけど、まあ色々な賞が取れなかった理由はわかるかなあと・・・(汗)
ま、「最高に良かった」とは言えないけれど、でも観に行った甲斐はあったかな、と思うような映画でした。少なくともレイトショーなのに寝なかったし(笑)
映像はとても美しかったのですが、ラヴストーリーとしても謎解きミステリーとしても戦争の悲劇を描く物語としてもちょっと中途半端だったかもしれませんね・・・どれも印象が薄かったかも。
その中でも一番印象的だったのは、やはり戦争によって運命を狂わされてしまった人々の物語、だったでしょうか。結局のところラヴストーリーよりはそっちがメインだったのではないかと。広告で「セカチュー」と並び称されていて、「それは違うだろう・・・」と思ってましたが、やはり全然違いましたね(笑)
最初からいきなり、戦線を離脱するために故意に負傷したとして処刑される5人が歩いていく姿から始まり、その5人のそれまでの人生と人となりの紹介から始まったりして。
そうそう、朝日新聞にジュネ監督のインタビューが載っていて、「戦闘シーンが美しすぎると批判されているが」なんて書いてありましたけど、どこがやねん! と思いました(汗)充分残酷でしたよ(汗)さすがR-15指定。
そしてマチルドの恋人探しの話に繋がって行くのですが、なんだかとてもデジャヴを感じました。「コールドマウンテン」ととても似ているなあと。
「コールドマウンテン」も、私にはラヴストーリーではなく、戦争によって運命を変えられた人々の物語に思えたのですが、この作品からも全く同じ印象を受けました。塹壕のシーンなんかかなり似てましたし。
「コールドマウンテン」の方が苛烈ですけど・・・まあ時代が違いますからね・・・
とにかく、どの時代のどの戦争でも同じようなことが起こり得るのだなあと思いましたが。
でもこの作品から一番感じたのは、もちろん戦争によって運命が狂った人々の悲しさ、もあるのですが、それ以上にどこか暖かさが感じられました。
探偵ピールにマチルドが「なぜ親切にしてくださるのですか」と訊いたら、ピールの娘もマチルドと同じように足が不自由だった、とか、その他にもマチルドの伯父夫婦や弁護士、郵便配達夫の、全面的に協力しているとは言えないドライさがありながらも、暖かく見守っている感じとか。
塹壕があった場所で出会った、墓参に来ていた元ドイツ人兵士の遺族(正確には遺族の友人の家族だったかな)の女性が、「兄の手前話しかけるのははばかられたけれど、同じ立場だと思って放っておけなくて」と密かにマチルドに接触して来る場面とかも。
塹壕があった、かつて最前線だった場所が一面の花畑になっていた場面もとても美しかったです。ああいうのはとても好きですね。
そうそう、物語をミステリアスにしていたティナ・ロンバルディが結構好きでした。マチルドとは違った方法で、でも同じように真実に迫ろうとしていた存在として、存在感あったと思います。彼女「ビッグ・フィッシュ」に出てたんですねえ。そう言えば・・・という感じです。
びっくりしたのはジョディ・フォスターが出ていたことでしょうか。エンドロールで名前を見て初めて気がついたのですが(汗)いやーフランス語上手いんですねえ。
多分マネクは生きていて再会できるのだろう、というのは予想ついていたのですが、ああいう形での再会になるとは、なかなか考えたなあと思いました。単に感動の再会、ではつまらなかったと思いますし・・・
全ての苦悩を忘れて、マチルドのことも忘れてしまっているけれど、そのために昔と同じような優しさと純粋さを取り戻してそこにいるマネクと、それをただ涙を流しながら見つめているマチルド。とても美しいラストシーンになっていたと思います。
ギャスバー・ウリエルが純粋な若者を演じていてとてもよかったですね。惜しむらくは、彼が実際に役どおりの年齢なため、オドレイ・トトゥが20歳に全然見えなかったことでしょうか・・・(汗)彼女もそんなに歳でもないのにねえ・・・
でも、実はエンドロールで初めて泣けました(汗)登場人物たちの写真が、死んでしまった人も含めて、笑顔で出てきまして。ティナとアンジュが仲良く並んでいたり、ゴルド夫妻(奥さんがジョディ・フォスター)も仲良く並んでいたりして・・・
2時間半の間に、いつの間にか登場人物たちに思い入れするようになっていたみたいです。そんな暖かさが、この映画で一番強かった印象なのかもしれません。