弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

医師の卵に 深酒させて 救護せぬとは 断腸ね

2006年11月18日 17時59分33秒 | 未分類
14日の福岡高裁の逆転判決から。
(読売新聞から抜粋)
 熊本大学漕艇(そうてい)部の新入生歓迎会で1999年、相当量の酒を飲まされて急死した医学部1年の吉田拓郎さん(当時20歳)の両親(熊本県菊陽町)が、当時、漕艇部長だった山本哲郎教授(現医学部長)やOBら同席していた計19人を相手取り、1億5000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が14日、福岡高裁であった。
 西理裁判長は、請求を棄却した1審・熊本地裁判決を変更、山本教授ら8人に保護義務違反があったと認定し、約1300万円の賠償を命じた。
 判決によると、吉田さんは99年6月、熊本市の飲食店で開かれた歓迎会に出席。二次会でビールや焼酎の早飲み競争や一気飲みが行われて泥酔状態になり、別の学生のアパートの部屋に運び込まれたが、翌朝、死亡した。
 医療機関に搬送するなどの必要があるのに、吉田さんが運び込まれたアパートには深酔いした新入生以外に誰もおらず、「吉田さんの生命に対する安全確保という観点から問題があった」と判断。山本教授や当時の主将や上級生ら8人に過失があったと結論づけた。残る11人の過失は認めなかった。