弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

短期決戦 対 持久戦 できればどっちも 勝たせたい

2009年11月30日 00時30分38秒 | スポーツ
国民注目のボクシング内藤×亀田(興)戦が終わった。
亀田の判定勝ちという、やや意外な結末だった。
下馬評には、短期決戦のKO勝負なら亀田、持久戦の判定勝負なら内藤が有利、というのもあったから。
しかし、冷静に考えれば、いずれにせよ若い亀田が有利だったのだろう。
見ていて、どちらにも勝たせたいと思うような、いい試合だった。
裁判でも、一方が短期決戦を、他方が長期戦を目指す例はあるが、こういう思いに駆られることはまずない。

意見まとめる 時間が足りん! 違憲審査に 行けんわけ

2009年11月29日 11時47分31秒 | 裁判
昨日は、東大本郷キャンパスで、日本法社会学会関東研究支部シンポジウム「最高裁判所は変わったか-違憲審査と政策形成を考える」が開催され、講演・報告部分のみ参加してきた。
滝井繁男元最高裁判事によると、最高裁がなかなか大法廷で本格的な憲法判断に取り組めない要因としては、一般の上告事件に忙殺されていて余裕がないこともあるという。
この点を「実務的資源」の量、すなわち、裁判官が、憲法判断に取り組むにあたって、どの程度の時間と情報を有しているか?、の問題だと、京都大学の見平先生は整理された。
(写真)
東大正門前の銀杏並木

俳句ブログで ファン・サービスの 初代EU 大統領!

2009年11月28日 01時01分40秒 | その他
初代EU大統領に決まったベルギーのファン・ロンパウ首相は、オランダ語の俳句を作ってブログで紹介するのが趣味だという。
似たようなことをする人が世の中にはいるものだ。
よっ大統領!
しかし、オランダ語の俳句って、どんなのだろう?

棋士にとっては 対局が命 だけど公開 先立たず

2009年11月27日 00時04分18秒 | 将棋
将棋の竜王戦は、今夕、渡辺竜王が森内挑戦者を4連勝で下し、6連覇を果たした。
今年の将棋日本シリーズでは、渡辺竜王は家族の新型インフルエンザのため休場。公開対局会場の観戦客に感染したら後悔するという判断だった。結果的には、代わって補欠出場した谷川九段が優勝するという前代未聞の珍事に。
竜王の防衛戦はその無念の鬱憤を晴らすかのような快勝だった。
それにしても、これほど強い竜王が、あと6つもある他のタイトルを全く獲得していないのは、将棋界の7不思議だろう。
(写真)
今期の竜王戦記念扇子

物まねしたって 伝わらぬ物 相撲の行司と 釣り名人

2009年11月26日 08時10分23秒 | スポーツ
ずっと昔に見て感心した芸に、大相撲の行司それぞれの物まねというのがあった。違いがさっぱり分からなかったが、それ以来、行司にも注目して見るようになった。
比較的最近、テレビで見たのは釣り名人の物まね。本物を見たことがないので、さっぱり分からない。
「細かすぎて伝わらないものまね選手権」という人気シリーズもある。
裁判官の物まねも同類だが、個性に注目して観察する人が出て来ているのは嬉しい。
ちなみに川越でも、懇親会で昔いた裁判官の物まねをする弁護士がいらっしゃる。

傍聴マニアは 民事もいるよ 物まね上手か? 裁判長

2009年11月25日 00時04分46秒 | 裁判
日本裁判官ネットワーク創立10周年企画の最後にパーティーを開催した。
自称「傍聴マニア」の方が続けて参加して下さったので、やはり傍聴は刑事の方が面白いのではないかと声をかけたら、「僕は民事専門です」と意外な答が返って来た。そして余興で、東京地裁民事部の某裁判長の物まねを披露して下さった。
知る人ぞ知る、労働審判制の創案の功労者、そして駄洒落の達人である。着任時の裁判官会議の自己紹介で「挨拶は上手か?」と爆笑を取ったことが思い出された。
残念ながら、参加者のほとんどは某裁判長を知らなかったので、上手かどうか分からない「伝わらない物まね」になってしまった。

東京高裁 前から見たら 「出鱈目な人 どこにいる?」

2009年11月24日 08時14分11秒 | 裁判
爆笑問題の子供向けのコミックソングの歌詞に「出鱈目な人 どこにいる?」というのがあった。
「裁判官はみんな出鱈目だ」と叫ばれてしまうと、さすがに反論したくなる。
日本裁判官ネットワークの創立10周年のシンポジウムでの発言。東京高裁・地裁に通っていたころは毎日見かけた方だ。
しかし、私が東京高裁にいて管内の1審裁判官の判決を多数拝見した限り、そんな方はほとんど見かけなかった。これは変ではと思った方はせいぜい2人だけ。いずれも不再任等により既に退官している。

「神の手」見落とす 神ならぬ身は 誤ったときには 謝って

2009年11月23日 14時48分38秒 | スポーツ
鳥越俊太郎さんの講演「えん罪と裁判官」は、明白な誤判をした場合にも「裁判官はなぜ謝らないのか」という厳しい内容で、参加者一同考えさせられた。

たまたま翌朝、TBS「サンデーモーニング」のスポーツコーナーを見ていたら、サッカーワールドカップの予選フランス対アイルランド戦で、フランスの決勝点直前のハンドの反則を審判が見落としたシーンが放送されて、「喝!」を食らっていた。
反則はビデオにはっきり映っており、当の選手も認めている。
審判は謝るのかどうか、気になった。
出演者からは、誤審を防ぐには審判を増員すべきではないかという発言もあって、裁判官の問題と似ていると思った。

ネットワークが 喝采あびた あれは十年 前だった

2009年11月22日 00時26分12秒 | 裁判
日本裁判官ネットワーク創立10周年記念企画で、鳥越俊太郎さんに講演をしていただいた晩、NHKのBSで、ちあきなおみの特集番組が放送された。
私は宿に帰って最後だけ見たが、最初の方では鳥越さんも出演していたそうだ。
二次会のカラオケでは「喝采」を歌った。
さびの部分を「あれは十年前」と即興で替え歌にして盛り上がった。

十年任期の 三分の二を 終えて私は 何思う

2009年11月21日 00時00分39秒 | 裁判
2003年4月1日に弁護士任官してから、今月末で6年8か月になる。
裁判官の憲法上の任期10年のちょうど3分の2である。

今日、創立10周年企画を開催する日本裁判官ネットワークは、1999年9月に創立されたので、私は原始メンバーではないが、やはり、その約3分の2の歴史をメンバー裁判官として歩んで来たことになる。
私が直接知らない初めの3分の1の歴史を含めて振り返りながら、今後の展望を開く1日にしたい。

労働審判 3倍になり 1回結審 やむなしか

2009年11月20日 00時19分00秒 | 裁判
今晩の読売新聞夕刊1面トップ記事
「労働審判 3年前の3倍」から。
労働審判の評判が高く、申立件数が激増している。
法律では3回以内で結論を出すのが原則とされているが、実際の運用では1回で解決しようと目指している地裁もあるようだ。
事件数が3倍になっている背景事情もあるかも知れないが、私の知人が申し立てたケースでも、1回で満足な解決がされたそうだ。

この労働審判を一般の民事訴訟に応用できないか、労働審判官に弁護士の非常勤裁判官(民事調停官・家事調停官のように)を導入できないか。
そういった点も議論する塲にしたい。

明日、11月21日(土)午後1時から、渋谷道玄坂「フォーラム8」にて、
「日本裁判官ネットワーク創立10周年記念企画」
鳥越俊太郎さんの講演に続いてシンポジウムとパーティーを開催。
詳しくは、日本裁判官ネットワークの
ホームページ(携帯電話版)
http://gxc.google.com/gwt/n?u=http%3A%2F%2Fwww.j-j-n.com%2F&hl=ja&mrestrict=xhtmlchtml&safe=off&inlang=ja&client=ms-docomo-jp&gsessionid=MjFh5NcdheemZblyfbXO9A
ブログ
http://blog.goo.ne.jp/j-j-n/e/0219be219a13aa54fe2547a172af8d66?guid=ON
をご覧下さい。ぜひご来場を。

チンチン電車は 昔も今も 変わらぬ豊橋 名産品

2009年11月19日 01時07分38秒 | その他
先月末の誕生日祝に、故郷の義姉から、豊橋名産ヤマサのちくわを送って戴いた。
愛知県民なら誰でも知っているコマーシャル・メッセージは
「昔も今も変わらぬうまさ」
なんと箱の形はチンチン電車という新趣向。
全国的な廃止の流れに逆らって、最近まで延伸が続いている、これまた豊橋の名物だ。

御免こうむる あの会長の 五段免状 いただけぬ

2009年11月18日 17時23分31秒 | 将棋
日本民主法律家協会のホームページの澤藤統一郎弁護士のコラムから。
http://gxc.google.com/gwt/x?client=ms-docomo-jp&ei=658AS9_UF4favAPRo5STAw&guid=on&u=http%3A%2F%2Fwww.jdla.jp/cgi-bin04/column/sawafuji/&wsc=ti&wsi=d826becae67b03a3

毎日新聞の将棋の段位認定問題で、五段の免状の申請資格を獲得したが、日本将棋連盟に、免状への西暦表示を求めると共に、現会長の署名を外すよう申し入れたのだそうだ。
確かに、尊敬できる棋士の署名で免状が欲しいという気持ちはよく分かる。
一昔前に私も同様の方法で五段の免状を申請したが、幸い、当時は二上会長に谷川竜王・名人という最高の棋士に署名して戴くことができた。

さすがの私も 自宅はやめて みんな住所は 裁判所

2009年11月17日 08時24分05秒 | 世相
法曹会から職員録の本年版が刊行された。
かつて
「職員録では 裁判官は みんな役所に 住んでいる」
という都々逸を作った。
自宅の住所は載せず、裁判所の住所を載せる職員があまりにも多いので、私はあえて逆らってきたが、さすがに今年はやめた。
公務員の職員録を調べて襲うという犯罪が現実に起きてしまうと、やむを得ないだろう。いつの世も、世の中を悪くするのは、ごく一部の想定外の不心得者である。

リーマン予想が 証明された!? 「欲にくらめば 目は曇る」

2009年11月16日 18時07分07秒 | 世相
昨夜のNHKの番組で、数学界の大難題「リーマン予想」を取り上げていた。
素数の分布に関わる難しい問題を、分かりやすく説明してくれていて、興味が深まった。
現在検証中の証明が完璧と認められるかどうか、楽しみだ。

関係ないが、リーマンといえば、リーマン・ブラザーズの破綻を思い浮かべる人の方が多いだろう。