恋も遊びも 勤勉だから サザン・メドレー 胸を打つ

サザンオールスターズ「真夏の大感謝祭」３０周年記念ＬＩＶＥが終わり、色々と取り上げられている。昨日のテレビ東京の番組「アド街ック天国」でも「茅ヶ崎サザン通り」を取り上げていた。
私は大ファンというほどではないが、カラオケではよく歌うし、メドレーに出て来る曲はほとんど歌えて嬉しい。裁判官にもファンは少なくないと思う。
なぜ、これほど広く人気があるのか。以下は私の仮説である。
日本人の美徳「正直」「誠実」「勤勉」を全て兼ね備えているから。
「正直」一見すると不真面目にも思われる歌詞が多いが、変に飾らない正直さがあるし、真面目なメッセージソングも珍しくない。私は、「ニッポンのヒール」や「すべての歌に懺悔しな!!」に注目し、ＣＤを買って覚えて歌った。
「誠実」今では桑田・原の夫婦は当たり前と思われているが、２人が本当に結婚すると聞いた時は、正直驚いた。夫婦を中心とするメンバーの絆は本当に暖かく感じる。上記番組でも、ファンを大切にして地元・茅ヶ崎でも熱愛されていることがよく分かった。
「勤勉」初期の「ザ・ベストテン」でデビュー曲を熱唱しながら、次の曲作りに苦吟し「ノイローゼ」「ノイローゼ」と叫んでいた桑田さんの姿が今でも印象に残っている。作品の中でも、例えば「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜」は横浜の名所を回り尽くしても「まだ帰りたくない」という勤勉な恋。映画「稲村ジェーン」も伝説の大波を待ち続け勤勉に遊ぶストーリーといえそうだ。
そして、一発屋どころか、数々の名曲を生み続け、３０年も勤続してきた。
ゆっくり休んでいただいて、戻って来る日を待ち焦がれたい。

「怒らないから 本当のことを 言ってほしい」って 言うじゃない？

日本人は、裁判で真相究明をという発想が強い。
残念！
とりわけ刑事裁判では、犯人の責任追及、あるいは無辜の不処罰を優先する以上、真相究明はある程度後退せざるを得ないことを認識すべきだろう。
人を処罰しようという以上、文明国では黙秘権（自己負罪拒否の特権）を保障し、弁護権を最大限保障しなければならず、その反面として真実から遠ざかっていくことは避け難い。
逆に、真相究明を主眼とするのであれば、処罰・処分はさておき、関係者に本当のことを言ってもらうことを最優先する手続を考慮すべきである。
究極的な例が航空機事故の調査委員会。再発防止のためには真相究明を最優先した方が良いことは容易に理解される。
医療事故もそれに準じた方が良いという考え方もあり得るだろう。

電気判定 即タッチングー 明朗会計 フェンシングー！

北京五輪で日本での認知度が躍進したのは、何と言ってもフェンシング。
銀メダリスト太田選手は、テレビ各局で引っ張りだこの人気者である。
審判の微妙な判定ではなく、電気仕掛けでポイントが出るのが明快で良い。
もっとも、裁判だけは、どんなにコンピューターが発達しようと、鉄腕アトムのように良心や正義感を持たない限り、心ある人間がやらなけらばならない。

一番きれいな 色ってなんだ？ 棄権選手の 涙色？

北京五輪のＮＨＫテーマソング「ＧＩＦＴ」（Ｍｒ．Ｃｈｉｌｄｒｅｎ）はなかなか名曲だった。
私は、メダルの色よりは、野口みずき選手や劉翔選手のように、五輪のために猛練習をしてきたのにもかかわらず、舞台に立てなかった選手の悔しさに思いを馳せた。参加することに意義があるとは言うけれど。

徴役２年を 帳消しにした 値千金 ホームラン！

北京五輪の野球。
韓国に敗れた日本選手も述懐していたが、勝負にかける思いが違った。
何しろ、あちらはメダルを獲得すれば、徴兵が免除されるのだ。
（東京新聞から抜粋）
　徴兵制のある韓国では兵役法により五輪の三位以上やアジア大会の一位になると約二年の兵役が免除される。
　大量メダルとなった今大会では二十人以上の若手選手が対象となったが、うち十四人が野球。日本との準決勝で李（イスンヨプ）選手（巨人）が放ったメダル確定の決勝２ランは「重い一発」だった。

きっと誉メルガ 謙信公も 敵に椀汁 おくる人

男子マラソンは、ケニア生まれで日本育ちのワンジル選手が金メダル。
私が感動したのは、３６キロ地点で、ドリンクを取れなかったワンジル選手に自分の取った物を渡してあげたメルガ選手（エチオピア）。
ワンジル選手は、謝意を表し、すぐスパートをかけて独走態勢に入った。
メルガ選手は、結局４位に終わりメダルを逃した。
「敵に水を贈る」のはマラソンでは珍しくないけれど、最近の日本人が忘れかけていることを思い起こさせてくれるような、美しいシーンだった。

ラストランナー 後輩たちに バトン渡すよ 銅々と

男子四百メートルリレーで堂々の銅メダル。
トラック種目では、伝説の人見絹枝以来８０年ぶりの快挙。
引退する朝原宣治選手には最高のラストランとなった。
努力はいつか報われる。
勝利の女神が微笑んだ。
チームワークの大勝利。
いいものを見せてもらった。

「それに付けても プロ不甲斐なし」 付けてみません？ 上の句を

それに引き換え、二の句が継げず、絶句したのが、プロ野球。

そこで、新趣向の「付け句どどいつ」を。
自由に上の句を付けて、短歌（狂歌）を完成させてみませんか。
有名な先例に「それに付けても 金の欲しさよ」というのがあります。
今なら大体の事象には、うまく付きそうです。
（例題）
「気になるな 渋谷の猿は どこ行った」それに付けても プロ不甲斐なし

上野、上野で、雨抜き、上野。昔の権藤 より上の

２１日、北京五輪女子ソフトボールで日本が金メダル。
中でも上野投手の最後の二日間の三連投は、語り種になるだろう。
かつての中日の権藤博投手は、連日の登板で、
「権藤、権藤、雨、権藤、
　雨、雨、権藤、雨、権藤」
と言われたが、これもあくまで一日一試合以下のこと。
上野投手は、雨による休みもなく、二日で三試合を投げ抜いた。
「昔・権藤 今・上野」
というより、上野の連投の方が上のようだ。

３３分で 愛ちゃん負けて いかにもたせる？ ３時間

夏休みに入り、心おきなく北京五輪の放送を見ている。
特に卓球に注目しているが、放送時間の設定には苦労しているようだ。
試合開始からどれくらいの時間で決着するか、予想が難しいから。
２１日もテレビ東京では午前１１時から３時間の枠を取っていたが、目玉の福原愛は、世界ランク１位の中国選手に当てられ、健闘むなしく１－４で早々に敗れてしまった。試合時間にしてちょうど３３分ほど。
フジテレビ「３３分探偵」というドラマがあるそうだが、残りの放送時間をどうもたせるのか？。その興味からついつい最後まで見てしまった。

今年限りに しないでほしい 「東愛知」と 「西愛知」

１８日、高校野球が終わった。
今回嬉しかったのは、第９０回大会記念の特例で、２校ずつ代表が出せるのが、例年の東京と北海道に加えて６府県（埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪・兵庫）となったこと。
私の出身の愛知でも毎回常連校ばかりで面白くなかったが、今年は「東愛知」を「西愛知」と分離してもらえたおかげで、公立の大府（おおぶ）高校が久しぶりに出場することができた。大健闘した慶応（神奈川）も同様だったようだ。
東京新聞１９日朝刊の分析によると、各都道府県の「１校の格差」は、昨年は７．７６倍（神奈川１９４校：鳥取２５校）だったが、今年は５．７６倍（東東京１４４校：鳥取２５校）となったとのこと。これくらいは是非続けて欲しいものだ。

産医師異国に 向かわぬように 円くおさめる 無罪論？

２０日の福島地裁の無罪判決から。
この種の事案に刑事責任は相応しくないという議論が大勢のようだ。
円周率の記憶法を思い出した。産科医があまりに厳しく責任追及されると、日本での仕事はやめて、もっと感謝してもらえそうな外国に流出してしまうかも知れないという意味にも取れる。
「産医師異国に向こう 産後やく無く…」
３．１４１５９２６５３５８９７９…

金じゃなければ 銀でも同じ だから銅でも いいですよ

北京五輪レスリング男子グレコローマンスタイル８４キロ級（１４日）の表彰式で、授与された銅メダルをマットに投げつけた選手に対し、失格とメダルはく奪の処分がされた。準決勝の判定への不満が背景にあったという。
ほかにも「金でなければ、銀でも銅でも同じで、どうでもいい」と言う選手は少なくない。
しかし、逆に言えば、銅メダルでも、銀メダルと同等の価値があると胸を張ればいいと思う。
単純なトーナメント方式では、全勝優勝者（金メダル）が１番強いことだけは間違いないが、決勝の敗者（銀メダル）が２番目に強いとは限らない。また、準決勝の敗者同士による３位決定戦の勝者（銅メダル）が３番目に強いとも限らない。
例えば、２番目に強い選手が１回戦で金メダル選手に敗れていた可能性も十分考えられるからである。
そこで、卓球でも独自の３位決定戦システムを実施しているのだが、かえって、銀メダルよりも銅メダルを取る方が難しいと言われているくらいである。

ゴールデン取りゃ 「じゃあまあいいか」と 欽ちゃん走りで ゴールイン

北京五輪１６日の陸上男子百メートル決勝でのウサイン・ボルト（ジャマイカ）の走りから。
９秒６９の世界新で優勝したが、ゴール前で力を緩めた。
最後まで本気で走れば、９秒６８の世界記録を上回ったはず。
念願の金メダルを取れば「記録なんかどうでもよかった」という。
うーん、どうなんでしょう？

五輪卓球 中国人が 「世界の国から こんにちは」

１６日の卓球団体戦は、日本代表は男女とも実に壮絶な試合だった。
女子は香港に大逆転勝利し、明日の韓国戦に勝てば銅メダル。
男子はドイツに惜敗したが、明日のオーストリア戦と次を勝てば銅メダル。
いずれも五輪卓球史上初の大躍進となる。
ついに世界のトップクラスと互角に渡り合えるところまで成長した。
それにしても中国勢の強さはまだ別格である。
中国のレベルがあまりに高いので、代表になれない中国出身の有力選手は、他国の国籍を取得して代表として出て来る。これをどう制限するかが難問になっているそうだ。