弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「労災決定 争ってやる」これじゃ「あんしん」できません

2024年07月05日 08時38分21秒 | 「あっぱれ!」判決
昨日の最高裁判決から。

https://mainichi.jp/articles/20240704/k00/00m/040/297000c

これは文句なしの名判決。
最高裁に初の「あっぱれ!」だ。
この裁判は、被告の国と補助参加人の被災労働者がタッグを組んで、原告の使用者「あんしん財団」に再逆転勝訴したという極めて珍しい構図。

当然の判断とは思うが、原審・東京高裁が労災支給決定(行政処分)を争う使用者の原告適格を認めていたので、労働弁護団は、大歓迎の新判例。
これまで使用者はメリット制で労災保険料が不当に高くなるから原告適格があると主張してきた。
この点をどう排斥するのかと思っていたが、最高裁判決の理由は、もしそう主張したいのならば、後の保険料の決定処分を争えばいいではないかという理由。なるほどと感心した。

「ブラックボックス」とは ㊙︎「黒川氏 定年延長 文書箱」

2024年07月04日 21時29分33秒 | 「あっぱれ!」判決
遅ればせながら、6月27日の大阪地裁判決に「あっぱれ!」だ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/337526

剣持つことを 拒否する権利 シリア難民 認定を

2024年05月13日 20時46分55秒 | 「あっぱれ!」判決

5月9日の名古屋地裁判決(剣持亮裁判長)に「あっぱれ!」だ。

シリア人男性の難民不認定、名古屋地裁が取り消し命じる 全国で初(中日新聞Web)

https://www.chunichi.co.jp/article/896845

一種の「良心的兵役拒否」を国際的に認めたとも評価できるのではないか。
シリア難民では初というのも驚き。


「ふうふ」も色々 選択的な 別姓もあれば「同せい」も

2024年05月09日 08時28分19秒 | 「あっぱれ!」判決

「夫婦と同様」 同性パートナーへの名字変更認める 名古屋家裁 | NHK | LGBTQ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240509/k10014443741000.html

名古屋家裁審判に「あっぱれ!」だ。
鈴木幸男裁判長は、私の前任の津地裁民事部総括。家裁の審判(氏の変更許可)では極めて珍しい合議体による判断のようだ。
このような審判に即時抗告は出ないので確定し、夫夫同氏の念願が叶えられた。
同棲する同性カップルの「選択的」「夫夫」同姓が裁判所の審判により公認されたという事になる。