弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

小沢「昭和史」 ハーモニカ吹いて 軍歌唄えば 反戦歌

2008年04月30日 01時06分21秒 | 未分類
「昭和の日」の4月29日、官舎に籠もって宿題の判決起案だけに費やすのも芸が無いと思い立って、新宿・紀伊國屋ホールに行って来た。
朝日の記事を見て、小沢昭一の芸の見納めをしておきたくなったからだ。
20年近く前に名古屋で見た前作「唐来参和」も、記憶に残る絶品だった。
当日券があるのか心配だったが、ちょうど前売券をキャンセルした人が出て、最前列の特等席をゲット。奇しくも昭和への思いに浸る日となった。
ちなみに小沢昭一が軍歌の代表として歌ったのは「海ゆかば」だった。
(朝日から抜粋)
 俳優の小沢昭一が8年にわたって巡演してきた舞台「小沢昭一歌のステージ 唄って語って 僕のハーモニカ昭和史」に幕を下ろすことになった。22日からの東京公演が最後になる。
 小沢は82年、彼1人だけの劇団「しゃぼん玉座」を創立した。公演660回を数えた一人芝居「唐来(とうらい)参和(さんな)」に代わり、01年からは「ハーモニカ昭和史」を上演。これまで北海道や九州などで132回公演してきた。今回は初めての東京での一般公演だが、これを最後と決めた。
 「ハーモニカ昭和史」は伴奏は木藤義一のピアノだけ。小沢が戦前・戦後の流行歌や童謡を歌い、社会の移り変わりや自らの戦争体験を語る。中に2曲だけ軍歌を挟む。
 「今軍歌を歌うと、何でこんな馬鹿なことを言っていたんだろうと思いますよ。反戦を訴えるのに一番簡単なのは軍歌を歌うこと」。

チーム・バチスタ 真犯人は 主治医の説明 罰当たり

2008年04月29日 01時21分48秒 | 未分類
24日の最高裁判決から。
(読売から抜粋)
 複数の医師や看護師らが共同で手術を行うチーム医療を巡り、総責任者の医師の説明責任が問われた訴訟の上告審判決が24日、最高裁第1小法廷であった。
 甲斐中辰夫裁判長は「主治医が十分に説明していれば、総責任者は説明義務を負わない」とする初の判断を示し、総責任者に説明義務違反があったとした2審・大阪高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した。

これも判事の 有罪慣れか? 鑑定軽視の 職業病

2008年04月28日 20時37分11秒 | 未分類
東京新聞の今日の朝刊の連載「始動 裁判員」で、安原浩判事(松山家裁所長)のコメントが引用されていた。裁判官は「有罪慣れ」という職業病になりやすいので、裁判の主体が変わることで変革が起きる可能性が大きいと期待するという趣旨。
いわゆる冤罪事件を念頭においたものだろうが、このところ有罪・無罪をも左右する精神鑑定の評価が注目を集めている。
25日の最高裁判決は「原則として専門家の精神鑑定は尊重すべき」というものだった。
医療観察法が施行され、裁判員制度も間もなく始まることから、精神鑑定に基づいて割り切った判断をしようという方向性を示したものと理解する。
このタイミングで下された今日の東京地裁判決の帰趨が注目される。
(朝日から抜粋)
「心神喪失」で有罪はダメ…「鑑定尊重を」最高裁初判断
 裁判で2度実施された精神鑑定の結果がいずれも刑事責任能力がない「心神喪失」だったのに、二審判決で「心神耗弱」で有罪とされた男性被告(39)の上告審で、最高裁第二小法廷(古田佑紀裁判長)は25日、「鑑定結果は信用でき、心神耗弱と認めるのは困難」として、二審判決を破棄し、さらに審理を尽くすため東京高裁に差し戻す判決を言い渡した。第二小法廷は判決の中で「専門家である精神科医の意見は、公正さや能力に疑いがあったり、鑑定の前提条件に問題があったりするなどの採用できない事情がない限り、十分に尊重するべきだ」とする初めての判断を示した。

これぞ誠の 欽ちゃん走り? オーバーランして ハイタッチ!

2008年04月27日 14時24分03秒 | 未分類
さすが欽ちゃん。
周りの警官の方が「欽ちゃん走り」になっていたというコメントもうまかった。
本番を走り終えた後、独自に街を走って市民とハイタッチをして帰ったそうだ。
(中日から抜粋)
 10番目の走者だった萩本欽一さんは「いつハイタッチをしようかと思っていたら、終わっちゃいました」。待機時間には沿道の人と交流したものの、走っている間は市民との触れ合いはできずじまい。「走る前にはいろんな笑顔とか幸せを考えたが…。これから、長野の街で、ハイタッチをして帰ります」
 ビラを投げつけられたことには、気づかなかったという。「ハッピーで終わりたかったのに」と言いながら、投げた人には「欽ちゃんのところで何かやりたいと思ったんでしょ。許せます」とコメディアンとして切り返し、「個人的には幸せな気分でした」と満足感を強調した。

スタメン「1番 ピッチャー星野」 ピンチランナー 隠し玉?

2008年04月26日 00時07分54秒 | 未分類
いよいよ今日8時半にスタート。
皮肉にも本番のリレー以上に注目される長野聖火リレーは、第1走者だけを公表。
(朝日から抜粋)
26日に長野市を巡る北京五輪の聖火リレーで、第1走者は野球日本代表の星野仙一監督が務めることになった。23日、運営を担う市実行委員会が発表した。走者は総勢80人いるが、ほかの走者については「昨今の状況から、抗議行動などが予想されている。有名人については観客が集中すると不安定な要素がある」として出走順は非公表にした。

「ベスト尽くせ」を 振り回しても 教諭の責任 無理難題

2008年04月25日 00時05分47秒 | 未分類
18日の最高裁判決から。
確かに、この事案で小学校教諭の責任を問うのは酷な気がします。
あまり無理を言っては、なり手がなくなってしまうかも知れません。
(朝日から抜粋)
 小学校の教室で児童が同級生にけがを負わせた場合、同じ教室でほかの児童に対応していた担任の先生の責任は問えるのか。けがをした女児と両親が千葉市を相手に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で最高裁第二小法廷(中川了滋裁判長)は18日、「担任に過失はなかった」として、市の責任を認めなかった。
 判決によると、02年5月、千葉市内の市立小学校の3年生の教室の後方で、男児がほこりを払うためにベストを振り回したところ、女児の右目にファスナーが当たった。女児はけがを負ったが、担任は当時、教壇近くの自席で4、5人の児童らと話していて事故に気づかなかった。
 二審・東京高裁判決は「担任は、教室全体の観察を怠った過失がある」として、千葉市に約86万円の支払いを命じた。しかし、第二小法廷はこれを破棄。「担任は他の児童から忘れ物の申告などを受けており、ベストを振り回した男児は日常的に特に注意が必要な児童でもなかった」と述べ、危険を予測できなかったと結論づけた。


「動物注意」の 標識読めず 高速入って キタキツネ

2008年04月24日 23時10分10秒 | 未分類
18日の札幌高裁判決から。
確かにとても気の毒な被害者だと思います。
是非、万全の対策を取ってほしいですね。
(朝日から抜粋)
 高速道路に飛び出したキツネを避けようとした運転者が事故で亡くなったのは侵入防止策がとられていなかったからだ――。事故死した札幌市の女性(当時34)の両親が東日本高速道路(旧日本道路公団)などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は18日、こんな認定をした。旧公団の責任を否定した一審・札幌地裁判決を変更し、同社などに約5100万円の支払いを命じた。
 事故は01年10月、苫小牧市の道央道で起きた。キツネを避けた看護師高橋真理子さんが分離帯に衝突。後続車に追突され亡くなった。札幌地裁は「動物注意」の標識が設置されていたことなどをとらえ「安全性を欠くとはいえない」と判断した。
 しかし、札幌高裁の末永進裁判長は、現場付近の高速道でキツネがはねられ死んだ事例が01年、事故時点で46件起きていたことを重視。「高速運転を危険にさらすキツネの出没が頻繁にあること自体、安全性を欠く」「入り込めないさくで防止できたはずだ」と旧公団の過失を認めた。

弁護士生命 絶つ懲役の 刑の選択 回避する?

2008年04月23日 17時22分00秒 | 未分類
昨日は主任弁護人として、今日は被告人として高裁で逆転判決を受ける。
これほど忙しい弁護士も珍しいでしょう。
弁護士が被告人として禁錮以上の刑に処せられると、弁護士登録を取り消されてしまいます(弁護士法17条1号、7条1号)。
強制執行妨害罪(刑法96条の2)の法定刑「2年以下の懲役又は50万円以下の罰金」の範囲で、検察官が懲役2年を求刑し、裁判所が罰金50万円の判決をした背景には、このような事情があると思われます。
量刑だけから見ると、弁護士への「死刑宣告」を避けた温情判決とも見られるのですが、1審の無罪を破棄した逆転判決なので、被告人は納得しないようです。
(朝日から抜粋)
 山口県光市で起きた母子殺害事件で被告の主任弁護人を務めた弁護士の安田好弘被告(60)が、98年に強制執行妨害罪で起訴された事件の控訴審で、東京高裁(池田耕平裁判長)は23日、一審・東京地裁の無罪判決を破棄し、安田弁護士に罰金50万円(求刑懲役2年)を命じる判決を言い渡した。


政界入りした 島耕作が 成ったみたいな 大統領

2008年04月22日 21時03分06秒 | 未分類
来日した韓国の李明博大統領は「コンピューター付きブルドーザー」とか「スーパーサラリーマン出身の大統領」と評されているそうだ。
前者は田中角栄元首相と同じになってしまうので、後者の方が良いと思う。
 サラリーマン→現代建設社長→国会議員→ソウル特別市市長→大統領
この出世コースは、例えれば、社長にまで出世した島耕作が、政界に転じて東京都知事から首相になったような感じだろうか。

「ダムはムダ」だと 言われてしまう 「多目的ダム→無目的」

2008年04月21日 21時24分33秒 | 未分類
15日の朝日社説は、徳山ダムに厳しい批判を浴びせたものだった。
新しい回文「ダムはムダ」と、
新ことわざ「多目的は無目的」が浮かんだ。
「連帯責任は無責任」ということわざ以上に教訓的ではないか。

(朝日社説から抜粋)「徳山ダム―何のための半世紀だった」
 ため込む水は浜名湖の2倍という日本最大のダムが、岐阜県の山奥にまもなく完成する。いま最後の貯水試験の最中だ。
 徳山ダム。構想から50年余り、満々と水をたたえる人造湖を見て感じるのは、むなしさである。
 多目的ダムというのに、発電の施設もなければ、水道水や工業用水を取り込む設備もないままだ。「洪水対策に役立つ」というが、それだけならもっと小さなダムでよかった。
 長い年月、多額の費用をつぎ込んだがゆえに途中でやめにくいということだろう。だが、それでは無駄なものをつくり続けることになりかねない。
 発電、利水、洪水対策、さらには渇水対策。そんなふうに看板を次々にかけ替えて公共事業を守るのは、もうやめてもらいたい。そして、こんなお役所仕事が半世紀もの間、なぜ許されてきたのか。そのことも突きつめて考えたい。

人生最後の ブレーキかけた バス運転手と 裁判長

2008年04月20日 11時57分35秒 | 未分類
東京新聞の18日のコラム「筆洗」は、裁判長を、先日の東名高速道路で起きた観光バス事故で、大型トラックから脱落したタイヤに運転席を直撃されたのにハンドルを放さず、ブレーキを踏み込み続けたまま亡くなったバスの運転手関谷定男さんに、うまくなぞらえたものだった。
ただ、他の報道にも言える点だが、3人の裁判官の合議体による判決を、当然のように裁判長の意見と見なして論じるのは、いかがなものかと思う。裁判長への個人攻撃を容易にする面もあるからである。
現に「問題のある裁判長だった」との根拠の無い非難も既に出ているし、今週は例によって例のごとく「裁判官がおかしい」という個人攻撃が各誌で展開されることが容易に予想される。しかし、私は名古屋で弁護士をしていたのでお世話になったが、この合議体の裁判官について問題があるなどという批判はついぞ聞いたことがない。
(東京新聞18日朝刊「筆洗」の後半を抜粋)
▼そして、これもまたブレーキの話であろう。自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁が示した歴史的な違憲判断。多国籍軍の兵士を運ぶ空自のイラクでの活動は、武力行使に当たるとして「憲法九条一項違反」と認定した▼日本国憲法、ことに九条は、この国が二度と戦争へと暴走しないよう設けられたブレーキだ。それがあるから、国民も安んじて「乗客」になっていられる。だが、段々(だんだん)に、なし崩し的な骨抜きの速度が増していたのも確か▼そこに、今回の判断だ。裁判長は判決直前に退官している。このブレーキも、裁判官人生の最後に踏み込まれたのである。

3の倍数 第9条と 99条 バカにする

2008年04月19日 17時01分12秒 | 未分類
永六輔さんは、日本国憲法で最も大事なのは、9条(戦争の放棄)と99条(公務員の憲法尊重擁護義務)だという。
「小島よしお」の「そんなの関係ねえ」が飛び出したので、「世界のナベアツ」の「3の倍数と3の付く数字だけアホになります」を思い出した。
(朝日新聞から抜粋)
 航空自衛隊のイラクでの空輸活動をめぐり、活動の一部が憲法9条に違反するという判断を含んだ名古屋高裁判決に対し、田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長は18日の定例会見で、隊員らの心情を代弁するとして、お笑い芸人の流行のフレーズを使い、「『そんなの関係ねえ』という状況」などと述べた。

2度とナイキが していたけれど 9条違憲は 3件目

2008年04月18日 21時46分37秒 | 未分類
17日の名古屋高裁青山判決から。
駐留米軍を違憲とした1959年の砂川訴訟(東京地裁伊達判決)から数えると、憲法9条(及び前文)による違憲判決は、自衛隊を違憲とした1973年の長沼ナイキ基地訴訟(札幌地裁福島判決)から35年ぶり、3件目となります。
(中日新聞から抜粋)
 自衛隊のイラク派遣は武力行使の放棄などを定めた憲法9条1項に違反するとして、全国の市民や元外交官ら約1100人が国に派遣差し止めや慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は17日、多国籍軍の武装兵士を輸送する航空自衛隊(空自)の活動について「憲法に違反する活動を含んでいる」として違憲との判断を示した。同項について違憲の司法判断が示されたのは初めて。
 これまで憲法9条に違反するとの判断が示されたのは、1973年9月、札幌地裁で出された長沼ナイキ基地訴訟の判決だけ。長沼判決では、自衛隊の存在について憲法9条2項(戦力不保持)に違反しているとした。


ドラマ「ホカベン」 台無しにする 子ども連れ去る 「執行文」

2008年04月17日 08時05分04秒 | 未分類
上戸彩が新人弁護士を演じるテレビドラマ「ホカベン」(日本テレビ系水曜夜10時)が16日から始まった。
裁判員制度のポスターでファンになったので、とにかく第1回は見ることにした。初の受任事件が妻からの離婚請求ということで、離婚判決の起案の手を休めて見入った。
しかし、残念だったのは、妻の住居にいきなり男たちが乱入して児童を連れ去ったシーン。何と、示されたのは「執行文」。後で、あれは人身保護法による手続だったと解説されていた。
そんな乱暴なことが実際に行われていると、視聴者に思われたら大変だ。
原作・監修の中嶋博行弁護士は、一体どういうご見解なのだろう。
第2回以降で、実はあれは裁判所職員の名をかたる誘拐犯たちだったと判明し、有印公文書偽造・同行使罪と併せて検挙されるという展開になることを願ってやまない。


うまくいかない 「変漢」ミスで 「馬食い家内が 象サイズ」

2008年04月16日 17時43分56秒 | 未分類
「年間変漢賞」には大笑いした。
私は約22年前の司法研修所入所直後に、おそらく同期では最初に近く、発売されたばかりのワープロを購入した司法修習生だった。
しかし、最初に購入した「文章一括変換」を売り物にしたワープロが、とんでもない誤変換が相次いで、使い物にならなかった記憶がある。
間もなくシャープの書院シリーズに変えて弁護士時代を通し、パソコンを使うようになったのは裁判官になってからである。
今のワープロソフトでは、こんな誤変換はしないはずなのだが。
(東京新聞から抜粋)
 「うまくいかない画像サイズになった」が「馬食い家内が象サイズになった」-。日本漢字能力検定協会(京都市)は15日、パソコンや携帯電話での漢字変換ミスを集めたコンテストの「年間変漢賞」を発表した。
 年間変漢賞の「馬食い…」は、サイズが大きい画像の取り込みに苦労した際の変換ミスといい、応募者は「馬のように食う家内が象になってしまいました」とコメント。