弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「もの言う株主」対抗をして「物言い」辞任の 元長官

2022年06月30日 08時29分00秒 | 世相
先先代の名古屋高裁長官が、社外取締役として、存在感を発揮している。

これだけ政党 乱立すれば 比例代表も 選択肢

2022年06月29日 10時22分36秒 | 名古屋・愛知
4月に愛知県から三重県に転居したばかりのため、今日は有休にして名古屋に帰り、不在者投票をして来た。
愛知県選挙区の候補者を全く把握して来ておらず、投票所で立候補者の一覧表を見ながら長考する羽目になった。
それにも増して驚いたのは、比例代表の政党の多さ。
ポスターでは、当選よりもむしろ政党助成金が獲得目標だと公言する政党さえある。
アメリカの上下院に倣えば、衆議院は徹底した一票の価値の平等による選挙区あるいは比例代表、参議院は人口に関わらず各県2人ずつ改選という選挙制度が素直だろう。
しかし、現在の衆議院の選挙制度(小選挙区制ながらも格差2倍に収めようとしている)と参議院の一票の格差の縮小の困難さ(比例代表の議席を選挙区に回しても2倍には収まりそうにない)からすれば、むしろ、参議院の方を比例代表だけにして、例えば100人ずつの改選にするという選択肢もあり得るような気がしてきた。そうすれば、得票率1%の政党でも代表を出せることになる。

ついに「NINJA」が 種目になるの? オリンピックの 新競技

2022年06月27日 21時42分30秒 | スポーツ
TBSの人気番組「SASUKE」が、新競技の有力候補に上がっているという。
確かに、クライミングが入ったのだから、立体の複雑な障害物競争も「アリ」だろう。
これも日本のお家芸になりそうだ。
爆発的な忍者ブーム到来の予感。

あっという間に 全会一致 AV新法 無修正

2022年06月26日 23時06分46秒 | 裁判
今日の「そこまで言って委員会」でも侃侃諤諤の議論になっていたが、このドラスティックな法律の超スピード成立は驚きだった。このような新法の内容については、裁判所内でも既に周知されている。
それでも「売春の公認になる」などという批判があった。
しかし、女優のしていることが「売春」とは似て非なるものというのが、法律家の常識的な見解だろう。
売春防止法の条文を参考に。
(定義)
第二条 この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。
(売春の禁止)
第三条 何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。
(適用上の注意)
第四条 この法律の適用にあたつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。

それはそもそも 憲法違反「抽象的違憲 審査制」

2022年06月25日 20時34分06秒 | 裁判
憲法を学んだ者には常識であるはずなのだが、日本では「抽象的違憲審査」は裁判所に認められていないというのが、通説・判例である。
これは、憲法判断をためらわず「司法積極主義」と言われるアメリカでも同様だ。
昨日、合憲判決がされた妊娠中絶制限州法の違憲訴訟でも、原告は新たに中絶手術の規制を受け、違反すれば処罰を受けることになる州内のクリニックだった。
日本でも当然、原告適格は認められるであろう。
しかし、新しい立法等について、抽象的に違憲判断を求める訴訟が相次いでいるように見える。単に国家賠償請求の形を取れば良いというものではなかろう。
適切な原告を探し求める努力をしなければ、適切な憲法判断が得られるはずはない。
なお、長官は、合憲派の結論に与しながらも、わざわざ判例変更までは不必要という意見だった。
憲法判断自体に積極的であるとしても、違憲判断に積極的とは限らないことが分かる。これは日本でも同様である。

第二次「南北 戦争」産むか? 判例変更 6対3

2022年06月25日 00時00分31秒 | 判決どどいつ
https://www.supremecourt.gov/opinions/21pdf/19-1392_6j37.pdf
今日のアメリカ連邦最高裁判決から。
何と半世紀ぶりに、各州による妊娠中絶の厳しい規制を合憲とする方向で判例変更をした。
これまでは5対4で是々非々の立場を取る長官がバランスを取っていたが、ギンズバーグ裁判官の後任としてトランプ大統領が任期終了間際に指名した保守派裁判官の票が決め手になったように思われる。
アメリカの分断はかなり深刻だ。

他人の犯罪 茶化して揉めて ついたあだ名が「Twitter」

2022年06月24日 18時40分29秒 | 判決どどいつ
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/091265_hanrei.pdf
今日の最高裁判決から。
Twitterに対する評価は、先例となったGoogleよりもかなり低いことが窺える。
法廷意見はもとより、草野裁判官の補足意見では、他人の犯罪についてわさわざ実名で書き込みをする人たちにも厳しい批判を向けている。
おそらく世間一般の評価もそうなのだろう。
私も「ゴーグル」や「ヤホー」で検索することはあるが、最初からTwitterは使わないことにしている。
岡口裁判官に対する苛烈な攻撃や処分等にも、背景として影響しているのかも知れない。
イーロン・マスクでは、今後ますます心配になる。

こけら落としで 会長破る 次の名人 名古屋から

2022年06月23日 00時21分36秒 | 名古屋・愛知
名古屋対局場でのA級初対局で、藤井聡太五冠が佐藤康光9段に勝利。
日付が変わるまでの激闘だった。

再審ハードル 自ら上げて 飛び越せなければ 共倒れ

2022年06月22日 21時56分26秒 | 裁判
確かに最近だけでも、単なる事故が殺人事件に仕立て上げられていた東住吉事件や湖東記念病院事件といった事例もある。
しかし、共犯事件では、被告人が犯罪の実行や共謀に加わっていないのではないかとの合理的な疑いが残ると言えればそれで十分であり、何も事件自体まで否定する必要はないはず。
ところが、共犯者も一緒に弁護しようとすると、そういう訳にもいかなくなってしまうのが問題だ。

伊賀と甲賀を 例えるならば 時事と共同 通信社

2022年06月20日 23時48分22秒 | その他
甲賀流忍者検定後の講演会から。
甲賀と伊賀は必ずしも敵味方ではなく、いずれかが全国の大名に分かれて仕えた情報ネットワークみたいなものだったという。

神出鬼没の 裁判官は 忍者検定 お忍びで

2022年06月19日 23時33分18秒 | その他
甲賀流忍者検定の初級を受験。
実技の手裏剣は的に当たらなかったが、筆記試験は俄か勉強ながら辛うじて合格点を取れた。

3対1で 勝ち上がっても 逆の目が出る 最高裁

2022年06月17日 23時29分03秒 | 判決どどいつ
今日の最高裁判決から。
高裁レベルでは、国賠請求の認容と棄却が3対1に割れたため、判例統一したもの。
小法廷では逆の3対1で請求棄却となった。
棄却説の3人は、キャリア裁判官1人と弁護士(一弁)出身2人、認容説の反対意見は、検察官出身。
もはや「官僚」出身者か「在野」出身者かで意見が分かれる構成ではないことが分かる。
もう一つ分かったことは、いわゆる多地裁係属訴訟では、最高裁は全部の下級審判決が出揃うのを待つわけではないということ。遅くとも、高裁で両説が出揃ったところで、判例統一に臨めるということだろう。最高裁はどちらでも選択することができる。
同種訴訟では戦略を立て直せるかどうか。

「トー横」キッズに「グリ下」キッズ「ドン横」キッズよ さようなら

2022年06月15日 22時11分31秒 | 名古屋・愛知
悪名高き名古屋の「ドン横」は、高層ビル新築のため、間もなく閉鎖されるという。
彼らも排除されそうだ。
(参考)
https://www.sankei.com/article/20211120-UFWKCUFTL5O7JJ42LKYJO3JFUE/

本に事実は 小説より奇なり「あなたの旦那の 殺し方」

2022年06月14日 19時07分57秒 | 判決どどいつ
昨日のアメリカ・オレゴン州の判決から。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022061400656&g=int

保守かリベラル 判事を分けりゃ たぶん私は「超リベラル」

2022年06月11日 09時13分56秒 | 裁判
アメリカ連邦最高裁が大変な騒ぎになっている。
妊娠中絶禁止の大部分を違憲とした半世紀前の判例が、トランプ大統領の指名により保守派が絶対的多数となっている最高裁で変更されそうなのだ。
既に保守派の中心的な裁判官の起案による新たな多数意見の原案が、流出して報道されてしまった。
事を曖昧にし、悪名高き優先保護法の脱法的運用により妊娠中絶を半ば公認してきた日本とは実に対照的な、ガチンコの対決である。
日本では、裁判官を保守派とリベラル派に分類することは少ない。現に最高裁判事は全員が保守政権の任命であり、判断傾向を見ても、わざわざ多数決による評決を想定するまでもなく、大多数は保守派に分類されてしまいそうだ。違憲判決も全員一致になるような明白な事案ばかりが続く。
過去のアメリカ連邦最高裁には稀に「超リベラル派」と評されるような裁判官もいた。
リベラル派を超える発想をするため、結論的には保守派と一致してしまうことさえある。
例えは悪いかも知れないが、胎児の権利を考える保守派、妊婦の権利を考えるリベラル派に対し、例えば自分の子を産んでもらえない男性の権利はどうなるのかと考えてしまうように。
最近の問題で例を挙げれば、世論では表面的には見向きもされない喫煙者の権利、あるいはポルノ女優の権利などといった、普通は議論すらされない権利にまで考えが及んでしまうのだ。