弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

猫の額の 東京の歩道 もっとはじっこ 歩きなさい

2009年12月31日 02時01分09秒 | その他
歩道の広さが自慢の名古屋から上京した私が日ごろ不満な事。
ただでさえ狭い歩道を、東京人は真ん中を歩く。すれ違ったり、急いでいる時に追い越すのにも難渋する。
そのたびに、かつての美川憲一のコマーシャルを思い出す。

その割にエスカレーターでは、右側を空けて乗るという習慣は妙に律儀に守る。かえって、半分しか乗れずにエスカレーター前が渋滞するし、危険でもあるから、やめた方がいいと思う。急ぐ人は階段を走ればいい。
(写真)
東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅ホームの「師走」のデザイン

四万四千を 百三十人の 三分の二で割りゃ 五百件!

2009年12月30日 14時23分48秒 | 裁判
今日の毎日新聞一面トップ記事の大見出しは、
「民事訴訟最多 4,4万件」
「東京地裁今年受理 過払い金請求急増」

しかし、小見出しの
「裁判官1人300件」
というのは、おそらく多くの裁判官の実感と異なる。

私が東京地裁民事部にいた3年前の時点で、既に単独係の裁判官の年間新受件数は約400件だった。

毎日新聞の計算は、通常民事訴訟を担当する裁判官131人で割ったようだ。
44000件÷131人=335件

しかし、単独係を担当できない未特例判事補が約3人に1人いるので、現実には裁判官総数の約3分の2に相当する88人程度で割った方が実態に合う。
44000件÷88人=500件

もちろん、その一部は合議に回り、未特例判事補が左陪席裁判官として主任を務めることも多いが、単独係の裁判官も合議体の一員となるのだから、担当事件数が減るわけではない。

毎年暮れには 有る「馬-1」は 予想ハズレりゃ 「ありゃま記念」

2009年12月29日 09時10分33秒 | その他
毎年末、競馬の「有馬記念」グランプリだけは馬券を買って楽しむことにしている。
かつて、オグリキャップの引退レースを買って当てた感動に味をしめて吉例になったのだが、当てずっぽうで買うので、もちろん当たらない。

司馬氏も休まず 軍靴の響き テレビ化禁止も 踏みにじる

2009年12月28日 00時04分18秒 | テレビ
「沈まぬ太陽」とは対照的なテレビドラマ化がされてしまったのが「坂の上の雲」。NHKの今年分の放送が今夜終了した。
原作者の司馬遼太郎自身が生前「ミリタリズムを鼓吹しているように誤解されたりする恐れがある」との理由で映像化を拒んでいたことが知られている。
「週刊金曜日」では「遺志を軽んじてよいのか?」との指摘もあり、考えさせられた。

カラチ・テヘラン・ナイロビ飛ばす そんな人事は MOTTAINAI

2009年12月27日 11時18分44秒 | その他
遅ればせながら、映画「沈まぬ太陽」を見た。
途中で10分間の休憩を挟んで前後3時間以上の大作。
今年85歳になる原作者の山崎豊子は「この作品の映画化を見るまでは決して死ぬことは出来ない」と言っていたそうだ。
映画ではフィクションとされているが、原作に実在のモデルがいたことは周知の事実。
カラチ(パキスタン)・テヘラン(イラン)・ナイロビ(ケニア)と連続して左遷人事を受けたのも、そのままだ。
飛行機を飛ばす会社とはいえ、気骨のある社員を飛ばすような会社に未来はないということが実証された。

外の店では お金がかかる クリスマス・イヴ 家でやろう。

2009年12月26日 01時52分12秒 | 世相
心なしか、イヴからのクリスマスの街の盛り上がりがいまひとつだった印象が。
私も外では、サンタクロースの扮装が目立ったコンビニでケーキを買って帰っただけだった。
(写真)
意味は違うが
東京メトロのマナーポスター

イスタンブールの 海峡も越えて 飛んで「国境なき楽団」

2009年12月25日 00時08分02秒 | テレビ
NHK教育テレビ夜10時50分からの「視点・論点」が時々面白い。
23日に登場したのは、「飛んでイスタンブール」の庄野真代。
「国境なき楽団」を率いて、世界の難民キャンプ等を回り、音楽で交流活動をしているという。素敵だ。
このように(元)芸能人には、介護とか誰でもできそうなものより、芸を活かした慰問等のボランティア活動を考えてもらった方がいいと思う。

リベラリストの 大先輩の お言葉聞きたい あの場所で

2009年12月24日 00時02分26秒 | その他
天皇誕生日のお言葉で、裁判員制度についても触れられていた。
「今年の夏から,裁判員制度が実施されるようになりました。かつて昭和初期に我が国でも短期間陪審制度が行われたことは,戦後間もないころ,当時の穂積東宮大夫,後の最高裁判所判事から聞いたことがあります。しかし,この制度は日本にはなじまなかったということでした。この度の制度は,以前の陪審制度とは異なり,裁判官と一般の人が共に裁判に参加するという制度であり,今後の様子を期待を込めて見守りたいと思います。」

客の向こうを 業者が張れば いかさま賭博だ 向かい玉

2009年12月23日 00時01分29秒 | 判決どどいつ
なかなか上級審まで行かない先物取引訴訟で、最近は最高裁判決が相次いだ。
いずれも、「向かい玉(ぎょく)」等の業者の取引手法に関して違法と判断したものである。

論語知らずの 道徳授業 廃止したって 罪はない

2009年12月22日 07時59分57秒 | 判決どどいつ
先日の「論語道徳教育廃止」最高裁判決から。
私立学校が生徒募集に際して宣伝していた論語に依拠した道徳教育を廃止したことで、生徒の親たちに対する賠償責任を負うか、という難事件だった。
最高裁は、逆転判決で親たちを敗訴させた。
判決文によると、論語教育の中心的人物であった校長に金銭的不祥事も発覚して解任せざるを得なくなり、後任に適任者を得られなかったという事情もあったようだ。

どうも、道徳教育を声高に叫ぶ人の中には。不道徳な行為も目立つような気がする。かつて、汚職で大事件になった文部事務次官もいた。
昨晩、テレビでSMAPの道徳の番組を見ていて思い出した。

なかなかおもろい 弁論なさる 君は吉本 何期生?

2009年12月21日 00時03分04秒 | テレビ
回を重ねて年末の風物詩となった若手の漫才王者決定戦「M-1グランプリ」が終わった。
笑い飯とナイツを応援していた私には残念だったが、十分楽しめた。
優勝したパンクブーブーは、やはり吉本興業。最近は養成所の出身者が増えて、期で呼ばれることも多い。
まるで司法修習生みたいな世界になってきた。
(写真)
テレビ朝日に飾ってあった優勝トロフィー。
相方に「なんでやねん」とツッコミを入れているデザインのようだ。

審判移行 後の「たんちょう」は 鶴の一声で まとめたい

2009年12月20日 02時24分43秒 | 裁判
家事審判法の乙類審判事項に関する調停では、調停委員の努力にかかわらず合意が成立せず、調停不成立になると、自動的に審判に移行する。
しかし、審問を開いて裁判官(家事審判官)が鋭意説得すると、案外、合意に至る場合がある。
このような場合は、改めて裁判官による単独調停に付した形を取って成立させる。これを略して「単調」と呼ぶ。

低空飛行の 「つばさ」をたたみ 現地ロケする スピンオフ

2009年12月19日 13時59分23秒 | 川越
NHKで今日、「つばさ」スピンオフが放送された。
本編が地元の川越でも不人気で、視聴率も低迷した一因に、地元ロケが少なかったことがあると思う。
今回の番外編は全編ロケのようだ。
本編もそうすれば良かったのに。
(写真)
旧「鏡山酒造」の蔵の前に建立された「つばさ」モニュメント。真ん中に「甘玉」も乗っている。

「二日」「五日」と「二十日」の違い 「ふ」「い」「は」をはっきり 言いましょう

2009年12月18日 08時25分51秒 | その他
NHK元アナウンサーの講師の講演会に参加した。
私が法廷で次回期日の打合せの際に聞き間違えられることが多い点について、ワンポイントアドバイスをいただいた。
言われてみれば当たり前のことなのだが、これからは意識して最初の発音を大きくしようと思った。

判事の一番 大事な行事 裁判官会議 後の二次会

2009年12月17日 08時13分59秒 | 裁判
定例の裁判官会議後には、懇親会が開催される。
会費は均一ではなく、裁判官のキャリア則ち報酬にほぼ比例して傾斜して配分されるところが裁判所の流儀。
会議は形式的な議題が多いが、懇親会や二次会は、同じ裁判所にいながら日頃あまり接することがない裁判官たちと情報交換する、またとない機会となる。