弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

確かに社長が 教唆をしてた! 「KNOCK OUT」で 1本か

2006年11月28日 23時07分37秒 | 未分類
前後したが、21日の「K-1脱税事件」最高裁決定から。

(決定要旨)
 甲が自己の刑事事件に関する証拠の偽造を乙に依頼した行為が,これに先立ち乙においてその具体的な方法を考案して甲に積極的に提案をしていたという事情があっても,証拠偽造教唆罪に当たるとされた事例

(朝日新聞から)
「石井元社長の実刑確定へ K-1脱税事件」
 格闘技「K―1」の企画・運営会社による脱税事件で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は、法人税法違反と証拠隠滅教唆の罪に問われた元社長石井和義被告(53)の上告を棄却する決定をした。決定は21日付で、一、二審の懲役1年10カ月が確定する。
 判決によると、石井元社長は税理士らと共謀。00年9月期までの4年間に計約3億円を脱税した。また、脱税額を少なく見せかけるために、プロボクサーのマイク・タイソン選手の招請に絡み、経費として認められる巨額の違約金を条項に含む虚偽の契約書の作成を伊藤寿永光・旧イトマン元常務に依頼した。
 弁護側は、もともとこの偽装工作が伊藤元常務の提案なので証拠隠滅教唆罪は成立しないと主張したが、第三小法廷は「石井被告が実行を依頼したことで、伊藤元常務の犯罪遂行意思が確定した」として退けた。