弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

桜吹雪の 入れ墨してる お奉行様も ワルよのう

2009年10月31日 11時58分22秒 | テレビ
今週のNHK「歴史秘話ヒストリア」では実在の遠山金四郎を取り上げていた。
本当に入れ墨があったかどうかは不明だが、当時から噂はあり、当人は悩んでいたのではないか、しかし、その「ちょいワル」伝説が庶民の人気に拍車をかけたのではないか、との分析はとても興味深かった。
江戸町奉行としての裁判の記録は残っていないそうだが、行政官としては紛れもなく庶民派だったと知って、嬉しかった。
(写真)
お台場「大江戸温泉物語」の浴衣

勢い余って 歩を飛び越した さっちゃんの角は 錯覚よ

2009年10月30日 08時11分23秒 | 将棋
4年連続の師弟対決となった将棋の女流王位戦5番勝負。
昨日の第4局は、石橋幸緒女流王位が師匠の清水市代挑戦者を破り、2勝2敗となって、決着は最終局に持ち越された。
こうなると、惜しまれるのは、第2局の石橋反則負け(写真は週刊将棋の記事)。
なんと自分の歩を飛び越して角を進めてしまった。
タイトル戦では反則負けは前例が見当たらないらしいが、トッププロでも時にはこんな錯覚を犯すのは興味深い。

離婚判決 要件事実 生年月日と 歳の差と

2009年10月29日 08時48分06秒 | 裁判
今日は47歳の誕生日。
ちなみに人事訴訟の判決では、当事者の住所氏名だけではなく、本人の特定のため、本籍や生年月日を記載することが多い。
私は冒頭の当事者欄で、
 竹内浩史(昭和37年10月29日生・47歳)
などと書くようにしている。
判決に年齢まで記載する裁判官は珍しいが、特に離婚訴訟では年齢は重要な情報である。判決に書かなくても、裁判官は必ず一度は夫婦の年齢を計算して、手控えや合議メモには記載しているようだ。

ちち・はは・それから タロウがいるの? 「台風一家」の 構成員

2009年10月28日 17時32分29秒 | その他
ああ勘違いシリーズ(2)

昨日は「台風一過」の日本晴れだった。
幼い私は天気予報番組でこの言葉を聞くたびに、台風には家族がいるのかと思った。
今でも「ウルトラマンタロウ」の主題歌が頭に浮かんでしまう。

それを猟師が 鉄砲で撃って 「兎おいしー」 かの山は

2009年10月27日 08時32分08秒 | その他
ああ勘違いシリーズ(1)
先週土曜日の朝日朝刊「うたの旅人」では、唱歌「故郷(ふるさと)」を取り上げていた。
私は子どものころ、歌いだしの「兎追ひしかの山」を「兎が美味しい」という意味だと思い込んでいた。

しかし、記事によると、歌詞は長野で大正時代まで行われていた「兎追い」を指し、これは子どもたちが兎を追いかけ、待ち伏せた猟師が撃って、兎鍋にして皆で食べるという行事だったのだそうだ。
私の誤解も当たらずといえども遠からずだったことになる。

いっそ隣の 公会堂も 借りても抽選 なお3倍

2009年10月26日 20時28分56秒 | 裁判
今日の日比谷公園、あいにくの雨の中、さいたま地裁職員が発明して裁判員裁判で実施したリストバンド方式の抽選が威力を発揮した。
それにしても、20の一般傍聴席に対し、6615人の希望者で、約330倍という史上最高の倍率だったそうだ。
ちなみに、日比谷公会堂の定員は2074人だというから、その3倍を超えていた計算になる。

次期も 「就職お願いします」 アッパレ!後期 高齢者

2009年10月25日 14時54分01秒 | スポーツ
野村楽天のラストゲームが終わった。
敗軍の将を両軍で胴上げするのも一興だったが、記者会見冒頭の「就職お願いします」には笑った。
74歳にしてまだ来年も仕事をしたいという元気。
もう1年見たかった野球ファンは少なくないだろう。

ついに連ドラ 主役になった 傍聴マニアの 大出世

2009年10月24日 01時37分58秒 | テレビ
日テレで連ドラ「傍聴マニア09」が始まった。
深夜だったので第1回は録画して見たが、傑作だった。
(写真)原作本

なんで判事が 足りぬと言わぬ? 事務総局では 余ってる?

2009年10月23日 19時14分18秒 | 裁判
「週刊プレイボーイ」で今週まで4回にわたり「最高裁事務総局の正体」と題する批判の連載をしていた。
なかなか手厳しい内容で、是非きちんと反論してほしい点もあった。特に気になったのは、次のような指摘。

最高裁は裁判官の数が足りないから予算をくれとは言えないんです。そんな主張をすると、財務省から「その代わりに最高裁事務総局の裁判をしない裁判官の予算を減らす。裁判官の数が足りないというのであれば、事務総局の裁判官が実際の裁判をやればいいではないか」と反論されかねないからです。

二画面中継 二位二チームで クライマックス 御一緒に

2009年10月22日 00時43分55秒 | スポーツ
うちの二画面テレビが威力を発揮している。
クライマックス・シリーズ第2ステージが一緒に始まったが、おかげで同時に中日と楽天の試合を観戦して応援できる幸せを味わえる。
初戦、中日は快勝したが、楽天は劇的な逆転満塁サヨナラホームランで敗れ、残念だった。

ホームタウンは ジャッジも味方? どこでやるかは 一大事

2009年10月21日 08時46分39秒 | スポーツ
今日から、中日は巨人と、楽天は日ハムと、敵地で日本シリーズ進出を賭けたクライマックスシリーズを戦う。
ただでさえ1勝のアドバンテージを逆転する必要がある上に、敵地で全試合を戦うというのは想像以上のハンディだろう。
観客の大半が相手の応援であり、審判にさえ「ホームタウン・ディシジョン」という現象が指摘されるくらいだ。

裁判を起こす際も、例えば人事訴訟のように管轄裁判所が複数認められているケースでは、原告住所地を一応選択した方が何かと便利なのではないか。

(写真)中日が戦う東京ドーム

判事の手帳に 無用なものは 裁判管轄 区域表

2009年10月20日 18時11分35秒 | 裁判
裁判官用の手帳が、弁護士用の手帳と大きく違うのは、裁判所の管轄区域表の付録が無いことである。
一般的には、自分のいる裁判所で受け付けた事件が管轄があるのは明らかだから、わざわざ弁護士のように提訴する裁判所の管轄を調べる必要が無いからだろう。
しかし、家裁出張所で調停をやっていると、管轄を調べたい場合もある。
相手方の住所地で行った調停を不調にする際に、次の段階の訴訟の管轄裁判所(原告又は被告の住所地)を教えてあげたいからだ。
そこで、今でもたまに弁護士用の訟廷日誌を購入して、分冊の訟廷便覧を活用することにしている。

大所高所の 山車から見れば 今の世どうかん? 太田さん

2009年10月19日 17時40分11秒 | 川越
昨日は川越まつり。
川越のヒーローでもある太田道灌の山車も出る。
上から今の世の中を見渡しているポーズみたいだ。
不満なのは、道路の通行の都合からか、すぐに人形をエレベーター式に格納してしまうこと。このからくりが昔は江戸城の門を潜るための仕掛けだったとは聞いたが、もう少し人形を見せておいてほしいものだ。

うちじゃ連日 上演してる 泥を被って 泥仕合

2009年10月18日 15時22分53秒 | その他
昨日は、さいたま地家裁の裁判官有志の懇親企画で観劇をした。
「真田風雲録」
大舞台の上に泥場を設け、そこで合戦物語を繰り広げるという奇抜な趣向だった。
本物の泥が飛び散るので、取り囲むように配置された客席最前列の私たちは、配られた黒ポリ袋で、泥を被らないよう防御していた。
しかし、考えてみると、毎日似たような仕事をしているような気もしないではなかった。

「あなた、それでも裁判官?」と 妻に言われちゃ おしめえよ

2009年10月17日 00時03分39秒 | 裁判
ショッキングなタイトルの新刊が出た。
弁護士中村久瑠美著「あなた、それでも裁判官?」(暮しの手帖社)
本の帯には「裁判官の夫の暴力を乗り越え、離婚し、子育てをしながら弁護士となった-壮絶な自伝エッセイ」とある。
私にしては珍しく、一気に読み終えた。
問題の元夫の裁判官は仮名になっているが、出身大学と任官の年は明記され、初任地も容易に判明するように書かれている。
特定されてしまいそうだが、計算すると70歳に達するようだから、迷惑はかからないということかも知れない。
実は、中村先生とは弁護士時代に交渉の相手方となったことがある。
中村先生が法律に目覚めたのも、官舎で自由に好きな本を買わせてもらえず、夫の法律書を読みあさったことがきっかけだったという。
不思議な縁と運命を感じる。