きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

選挙を戦う次元が違う自民と民主

2009-08-29 07:40:13 | Weblog
選挙を戦う次元が違う自民と民主       (009.08.29.)

今回の選挙で、自民党の選挙を戦う相手は、「民主党」であり、長年政権政党を続けてきた自民党は、「政権を取られる、取られる!」と窮状を国民に訴えている。 そして、今まで政権を取った事の無い民主党に「政権を渡せばどの様になるか、混乱する事は必定だ!」と国民に大変な事になると言う訴え方をしている。

一方民主党の選挙を戦う相手は、「誰がこの様な国にしたのか」を訴え、「官僚支配」が民意を考えず中央主権政治の権益を欲しいままにしてきた、「政治の改革を」相手に選挙を戦ってきている。
従って、当然、自・公連立政権が、「官僚支配」の政治を許してきた事に対抗しているわけだが、戦いの元凶が「官僚主権」の政治を戦いの相手とし「政権交代」と言う意味も「官僚主権」から「国民主権」の政治への「交代」を言っているのである。

だから、訴える内容も、自民党は、民主党の揚げ足を取る事に終始し、ネガティブ宣伝が多く聴くに耐えない品の悪さを感じる。
反対に、民主党は国民主権の政治に戻すために脱官僚・地方主権の政治・無駄の排除等々今までの政治の改革を並べて国民生活に配慮した現実的な政策を訴えている。

自民党も、マニフェストの内容には、国民生活に配慮した項目はあるが、それなら何故今まで遣れなかったのか。
年金問題・後期高齢者問題・公務員改革問題・道路特定財源の一般化問題等々、この4年間遣る姿勢を見せては、官僚に全て「骨抜き」にされてしまっている。

「骨太」政策が「骨抜き」にされている今までの自民党の現状をみて、選挙だからと言って出された自民党のマニフェストを国民は信頼できる筈は有りません。

日本郵便社問題も国民の不信の目は何故西川社長に強硬に拘るのか、大臣を更迭しても擁護する姿勢は、何か国民に隠された疑惑を感じざるを得ない。

鳩山民主党代表は、「民主党が政権を取れば、辞めて貰う事になる」と言う事に対し急に今まで無かった、会長と言うポジションを作り、選挙の最中に西岡会長(社内からの昇格)の就任を決めると言う人事は、駆け込みで、西川体制の維持を計った姑息な手段としか思えない。

当然政権交代後はすべて見直しをして貰わねばならない事であるが、この様な事が今まで普通の様に行われていた国の体質が、この国を悪くしていた元凶であり、此れを「政権交代」で改革する選挙であるから、自民党の考えとは全く次元の違う選挙である。

この際、自民・公明両党の古い利権に絡んだ候補者は、全員国会から退去して貰う事が、わが国の未来に明るさを齎す要因になることを銘記して、明日は棄権することなく全員、投票をしようではありませんか。
(えびなたろう)