きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

小泉さんが出来なかった自民党改革!(6、総括)

2009-08-24 10:32:24 | Weblog
小泉さんが出来なかった自民党改革!(6、総括)    (009.08.24.)

小泉・安部・福田・麻生の4人による4年間を振り返って、小泉総理が05年9月から翌年9月まで、安部総理が06年9月からよく年9月まで、福田総理が07年9月からよく年9月まで、麻生総理が08年9月から今年の9月まで、夫々約1年づつ政権を担当したのである。

小泉総理がこの4年間を郵政民営化が「改革の本丸」と言われ「構造改革なくして景気回復なし」と言われた事に国民は万来の信頼を託して、投票し、その結果衆議院勢力の3分の2以上の多数を占める与党が成立したのである。

従って、その公約通りの政治が出来たのであろうかが、問われる事は当然の事である。

小泉さんが発足当時「自民党をぶっ潰してでも」と言われたことは、自民党の長期政権与党で遣ってきた惰性・マンネリ化が官僚との癒着構造を作り、敗戦後、初期段階での国の復興は官僚による中央集権的行政が、国の繁栄を齎した事はその通りであるが、地方経済の発展と共にそのニーズも多様化し、地方分権が叫ばれる様になった事から、中央から地方への権力移動が必要になって来たのである。

然るに中央官僚は今までの権益に浸りきった行政慣行を手放そうとはせず、またその構造の裏には、夫々の省庁が持っている、膨大な特別会計と言う資金があり、その運用に特殊法人というネットワークがあって、OBを天下りや渡りを容認する彼らだけの特権制度が出来上がってしまっている事なので、此れを「ぶっ潰しても」と小泉さんは言っていたのだろうと思われる。

従って、小泉さんの言う「抵抗勢力」と言うのは、明らかに官僚と癒着した族議員である事はハッキリしている。
自民党の中にこれ等の抵抗勢力が同居している限り、改革を実行し様としても小泉・安部・福田の内閣で、実行出来なかった事が、彼らを最終的に辞任に追い込んだ事からもはっきりしている事と、見るべきである。
麻生総理だけは、辞任に追い込まれなかったのは、遣っている事が安部・福田と違って、官僚に迎合した政策を継続したからで、小泉氏とは将に逆行する政策を遣ってきた事なのである。

この4年間を顧みて、国民に対する年金・医療・介護の問題に付いて悪化はしたが好転した事は一つもありませんでした。 此れは官僚が、決められた予算の中で、実行出来る行政運営は、如何にサービスを削って予算を作り出すかの発想しか出来なかったからである。

其れをカバーすべき行政は官僚に丸投げしているから、結果は、どの様な人が遣っても自民党内に反対勢力(官僚と族議員)が居る限り改革できない事を証明しているのである。

更に、小泉・安部・福田・麻生とも世襲議員の代表で、生まれながらにして、庶民の気持ちがわからない、理解しようとしないところがあり、常に弱肉強食の競争社会を強調し、弱者救済の視点が全く有りません、C 型肝炎問題、原爆被害者問題、高齢者問題、非正規社員問題、低所得者問題等々、此の部門の問題に行政の力が働く事こそ、国民の生活に明るさを維持することで、逆に国民に耐乏を強いる事だけでは、社会に閉塞感を与えるだけである。
“政治”と言うものは、国民のために有るもので有る事を忘れているのである。(おわり)
(えびなたろう)