きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

無駄排除に対する感覚の違い

2009-08-13 12:21:22 | Weblog
無駄排除に対する感覚の違い       (009.08.13.)

昨日都内のホテルで、自民党の麻生総理と民主党の鳩山代表の党首討論が行われた。両者とも自党が掲げるマニフェスト中心に論戦を戦わせたが、麻生首相は特に、「財源の裏付けのない民主党のマニフェストは無責任でばら撒きだ」と鋭く批判した。

民主党の方は、自民党の無駄使いを是正する事に財源を浮かして行う事を終始強調していた。
麻生総理は、「無駄で浮かす財源を具体的に明確に示せ」と迫り、鳩山代表にしてみれば政権運営をしていない現状では、「具体的に、明確に」と言われても答えられないところが、弱みであるが、膨大な特別会計の使い方が明確でない現状から数%の節減でも9兆円以上の財源が出せると言う事で、財源には決して心配はしていないとやり返していた。

何を遣るにしても先立つものはお金で、財源の裏付けには、国民からは「大丈夫か」と言う不安は残るのも無理の無い事である。其の一方で、官僚の無駄使いは、今までも色んな形で摘発されて来ている事から、相当の無駄のあることも、確かである。

今朝の「朝ズバ」でも“みのもん太氏”が大阪の橋下知事に会いに行きその話の中で、大阪府の財政建て直しで、橋下知事は、「毎日出勤する車の中で読む新聞(五大誌)が読みきれないから、知事室で続きを読もうとしたら、知事室にも五大誌全部が既に用意されていた事に気が付き新聞を無駄に多く取っているのではと、苦言を呈し節約に励んだら年間8000万円の節減が出来た」と言われている。そして其の調子で見て行けば、物凄い無駄だらけの中で遣ってきた事が解かった、と言っている。
そして、今回の日本の政治に転換を求めている民主党のマニフェストの方に優位性を感じると述べている。

私も、前回のBlog(5月26日)、鈴木自動車の鈴木修社長の「鈴木流の目」について書いたが、社内の仕事を徹底した無駄排除の目で見て、全てを改善合理化に結び付けたことで、多数の自動車業界の内で鈴木自動車だけが黒字を出している事を照会したことを思い出した。

日本の行政の無駄は、「鈴木流の目」で見てもらえば、莫大な財源が出てくる要素を持っているのでは無いでしょうか。

今の自民党・公明党の遣り方の中で、民主党のマニフェストを見れば、何処から財源を捻出するのか発想はわかないだろうが、鳩山代表は、「予算の組み方から全てを見直す」と言っている。

民主党の藤井祐久(最高顧問、元大蔵大臣)は「自民党は霞ヶ関ともたれ合いで官僚が質問を作り、答弁を書くのだから、頭が上がらない」「民主党は霞ヶ関を下に置くんだ」とも言っている。
真に力強い話で、今まで流の遣り方では自民・公明の言うとおりで何も変わりません。今度の選挙は改革が求められている選挙で是非政権交代が実現するよう選挙に臨みたいと思います。
(えびなたろう)