きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

民意とずれを感じる与党の主張

2009-08-27 07:35:32 | Weblog
民意とずれを感じる与党の主張      (009.08.27.)

投票日まで、3日に迫った今回の衆議院総選挙で、自民党は麻生総理の言う「景気対策」の継続を盛んに主張し続けている。

解散から、投票まで40日と言う長期の期間与野党の論戦をさんざん聴かされ、今回選挙に国民が掛ける思いは、今までに無い政治の運営が余りにも国民離れした官僚主導の政治に「改革」を求めている事である。

戦後復興期には、中央集権的な政治を当時の政治家と優秀な官僚とが一体になって、国益のために懸命に努力し、国民も協力してきた事が今日を築き、経済復興を果たし世界第2位の大国にまで、発展させたのである。

しかし、ここ数年の状況を見ていると、主体が官僚に支配され、「官僚内閣」と言われるようになった事が、国民との間に乖離を生み、業界は業界で、国に対する社会的責任と言うより、利益の追求のみにこだわり、官に対する迎合は社会に対する倫理感もなくなっている。

生産する製品の大半は輸出に向けられる事から、営業の目線は外国市場に向けられ、不況になれば簡単に切れる派遣労働者の首を切り、生産調整する事で、需給のバランスを取って、損失を最小限に喰い止めている。
そして、その影響は、未曾有の失業者の増大となって現れているのに政府の対応は全く不十分で、未だに求人状況は悪化の一途をたどっている。
麻生総理の「景気対策」とは大企業向けだけで、中小企業や国民への対策、になっていない事を国民は怒っているのである。

今回の衆議院選挙で麻生総理は、国民に対して、消えた年金問題に象徴される官僚の不始末、私物化といわれた道路関連予算の無駄使い、あれだけ国民の批判を受けている「天下り」や「渡り」を選挙の結果でもし民主党政権になれば出来ないと、駆け込みで遣らせていることは、国民は知らないとでも思っているのだろうか。

一方の民主党は「脱・官僚主導」をアピールし予算の総見直しを行って無駄の撲滅を声高に謳っている。

麻生総理は、国民に謝罪しなければならない事が山積しているのに、此れには口を閉ざし、ただ“ばら撒き”「景気対策を更に続けさせてくれ」と国民に訴えている。
将に「厚顔無恥」とはこの様な人を言うのだろう。

自民党歴代総裁の中では恐らく最低の人ではないでしょうか。なぜこの様な人が自民党の総裁になれたのでしょうか。
(えびなたろう)