きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

今年が京都議定書の約束期間のスタート

2008-01-14 13:02:38 | Weblog
今年が京都議定書の約束期間のスタート      (008.01.14.)

国連が環境問題を取り挙げる様になったのは20年以上も前のことで、「オゾン層の破壊」問題「地球温暖化による食料危機」問題等々が騒がれ1997年に「環境と開発に関する世界委員会」が作られ、現状を続けて行けば地球が破局を迎えると警告をしていた。

当時は、我々も大変な事だと、思っては居たが、地球規模の話で、今一つ危機感が無かった事は事実であった。

その後も、酸性雨による森林破壊の問題が、現実に国土の緑を蝕んで来ている現状を見るに至り身近に危機がせまって居る事を実感するようになった。

京都議定書は、「危機だ!危機だ!」と叫んで居るだけではもはや何にも対処出来ないと
各国に呼びかけ、2012年までに1990年時点との比較で日本は6%の削減を、欧州連合は8%の削減を義務付け2008年から2012年までの4年間で実行する第一約束期間としたのだ。

しかし、世界で大量に二酸化炭素を排出している国は、アメリカや中国だが京都議定書に対して、アメリカは拒否を示し、中国は参加していない現状であって、年々悪化の現象が世界的規模で拡大している。

特に、近年猛烈な勢いで生産拡大をして来た中国は、大気汚染が酷く、わが国にも影響を及ぼすほど大きな問題になって来ている。
環境問題は力を入れれば入れるほど、生産に対するコストの上昇につながり、生産拡大を願っている国では、環境問題はどうしても消極的な姿勢にならざるを得ないところがある。

そうかと言って放置すれば国の破壊に繋がる所まで来た中国は、嫌でも遣らなくてはならないところまで汚染の酷い国になって来ている。

無論アメリカも世界の先進国の筆頭として自国の都合ばかり言っている時ではなくなってきている。

日本も排出量では世界第4位の大量排出国であり、京都議定書の推進役でもあるから、自らの対策が世界から問われる所だ。日本は環境技術の水準は高い物を持っているのだが、実際の対策面では、消極的で世界から非難を受けている。

今年は日本が議長国になって、洞爺湖サミットが行なわれる事になっているので、国を挙げて真剣に取り組まねばならないのだ。福田総理は如何するつもりなのだろう。

約束が出来なくて、最後は、途上国から「排出権の購入」と言うお金で解決する方法を考えて居るとしたら、再び世界の笑いものになるのではと、それを心配している。

                       (えびなたろう)