きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「つなぎ法案」という奇策

2008-01-29 11:09:09 | Weblog
「つなぎ法案」という奇策      (008.01.29.)

暫定税率延長にあくまで拘る自民党は、3月末に期限切れを迎える法案の失効を回避するため、2ヶ月間の延長を考えた「つなぎ法案」を提出する事を決め、今月中に衆議院で可決して参議院に送る事にしようと言うものだ。

そうすれば、参議院が否決しても審議しなくても60日後には衆議院で3分の2の勢力を使って再可決すれば「つなぎ法案」は可決され暫定税率の期限が5月末まで、延長されることになる。

そうすれば、10年延長を目論む暫定税率延長の法案も2月中旬までに衆議院で可決参議院に送れば、その法案を、参議院が否決しても、審議しなくても60日後には衆議院で3分の2の勢力を使って再可決すれば、暫定税率の失効の期間もなく現状の税率のままで、10年延長の法案が、与党の思惑通り通過成立する事になる。

なるほど、うまいい「奇策」を考えたものだ。この調子でやれば、参議院なんか必要なく、全て衆議院だけで3分の2勢力を使えば100%与党の思うとおりの法案が通る事に成る。決して法律に触れることもなく、憲法で認められている手段で行なうのだから。

だから、自民党は解散総選挙なんかしないほうが、万事遣りたい放題が出来ると言うことなのだ、まさに国民不在の政府与党の遣る事である。
此れでは、国内に暴動でも起こらない限り自民党の暴走を止める事は出来ないだろう。

福田総理は、この「奇策」の上に乗っかり、低姿勢で、「話し合い」「慎重に」「まあ、まあ、まあ、」を連発し国民の目線をごまかして、乗り切ろうとしている様である。

このまま。来年の衆議院選挙まで、我慢を強いられる国民は「不孝で哀れ」と言わざるを得ない。
                     (えびなたろう)