ケイの読書日記

個人が書く書評

益田ミリ 「青春、手遅れ」 角川学芸出版

2021-08-13 10:20:33 | 益田ミリ
 1969年生まれのコミックエッセイスト・益田ミリさんは、高校の時あまりモテなかったらしい。「ファストフード店でデート」「彼の制服を借りる」「放課後の告白」「制服のほつれを縫ってあげる」「第2ボタンをもらう」などなど、10代でやっておきたかった、けど出来なかった事をいろいろ数えると、ミリさんは何とも言えぬ侘しい気持ちになるそうな。
 でも、カレのいる女子高生の方がうんと少数派なんだから、そう凹む必要もないよ。
 それより、ミリさんはお友達がたくさんで本当に羨ましいです。私などカレどころか、同性の友達も少なかったので、中高生の思い出で楽しかったものは少ない。私は、中学高校時代の自分が嫌いだった。同窓会など、あるかどうか知らないし、あっても参加しないと思う。

 考えてみるに、スクールカーストの頂点にいた、あのカッコよくて可愛い美男美女の皆様は、今はどうしているんだろうか?いまでも美男美女なんだろうか?スクールカーストという言葉は私が中高生の頃はまだ無かったけど、でも間違いなくスクールにカースト階級は存在した。
 成績の良しあし、スポーツが得意か不得意か、コミュニケーション能力の高い低い、容姿の良しあし、いろんなモノサシがあったけど、華やかか否か派手か地味かが大きいんじゃないかな。派手な女の子のグループと派手な男の子のグループが仲良しで、クラスの方向を決めていた。

 私も、自分の人生が後半に差し掛かって思うのだが、人の幸せって一定量で、前半つまり若い頃、幸せだと、後半つまり老年、幸せな事が少なくなるんじゃないだろうか? その逆もある。人生前半でしょんぼりすることが多いけど、後半でツキが回ってきた、みたいな人が多いといいね。

 まあ、何が幸せで不幸せかを決めるのは自分自身。これはキレイ事を言ってるんじゃなくて、本当にそう思う。

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