
あー、最後まで面白かった!!と、私も書きたいが、どうも、この最後の「眠れる女と狂卓の騎士」は、あまり面白くないね。つまらない、という訳でもないが。
第1作「ドラゴンタトゥーの女」 第2作「火と戯れる女」が秀作すぎるのかも。
この第3作は、ドンパチが少なく、裁判場面に費やされるページ数が多かったから、そう感じるのかもしれない。
ヒロイン・リスベットの宿敵 児童精神科医の権威 テレボリアンも、最後には逮捕される。
この男は、父親を殺そうとしたリスベットを児童精神科病棟に閉じ込め、治療と称して、革手錠で彼女をベッドに縛り付け、自分のゆがんだ性癖を満足させていた。最終的に、この男は児童ポルノ禁止法で逮捕される。
もう一人、第1作に登場した、リスベットの後見人・ピュルマンという弁護士も、リスベットがしっかりとした身寄りがないことを知って、彼女をレイプする。
この2人は、リスベットがちゃんとした家族も友人も同僚もなく、過去に問題をたびたび起こしている事。自分は社会的な地位や名誉があり、どんな虐待をしても「この小娘は大ウソつきだ」と言えば通ることを知っている。
恐ろしい事だよ。特に精神科医など、やりたい放題だろう。いくら偉い先生でも、疑ってみることは必要だ。