goo blog サービス終了のお知らせ 

ケイの読書日記

個人が書く書評

スティーグ・ラーソン「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」㊦

2012-07-20 16:49:56 | Weblog
 ミレニアム3部作 ついに完結!!  リスベットとミカエル陣営が、公安の闇組織に圧勝!壊滅させる。

 あー、最後まで面白かった!!と、私も書きたいが、どうも、この最後の「眠れる女と狂卓の騎士」は、あまり面白くないね。つまらない、という訳でもないが。
 第1作「ドラゴンタトゥーの女」 第2作「火と戯れる女」が秀作すぎるのかも。
 この第3作は、ドンパチが少なく、裁判場面に費やされるページ数が多かったから、そう感じるのかもしれない。


 ヒロイン・リスベットの宿敵 児童精神科医の権威 テレボリアンも、最後には逮捕される。
 この男は、父親を殺そうとしたリスベットを児童精神科病棟に閉じ込め、治療と称して、革手錠で彼女をベッドに縛り付け、自分のゆがんだ性癖を満足させていた。最終的に、この男は児童ポルノ禁止法で逮捕される。

 もう一人、第1作に登場した、リスベットの後見人・ピュルマンという弁護士も、リスベットがしっかりとした身寄りがないことを知って、彼女をレイプする。

 この2人は、リスベットがちゃんとした家族も友人も同僚もなく、過去に問題をたびたび起こしている事。自分は社会的な地位や名誉があり、どんな虐待をしても「この小娘は大ウソつきだ」と言えば通ることを知っている。

 恐ろしい事だよ。特に精神科医など、やりたい放題だろう。いくら偉い先生でも、疑ってみることは必要だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする