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ケイの読書日記

個人が書く書評

酒井順子「女流阿房列車」

2011-11-16 10:42:26 | Weblog
 いつも出掛けている図書館で、旅行記フェアみたいなことをやっていて、この「女流阿房列車」が麗々しく飾られていた。
 表紙絵がすごくいい。キレイな女の人が夜汽車に乗って、ぼんやり窓の外を眺めている…。
 あまりにも素敵なので、借りて家で読んでみたが…激しく後悔!!!
 だって、私、鉄ちゃんでもないし鉄子でもないもの。

 だいたい、一番最初の旅が「東京の地下鉄全線完乗16時間22分」というのだから、全く興味がもてない。

 でも、せっかく借りたんだし、なんといっても酒井順子だし…という事で、読み進める。

  「24時間でどこまで遠くにいけるか」「東海道線53回乗りつぎ」「四国巡礼お線路さん(お遍路ではない)の旅」などなど、新潮社側がマニアックな旅を次々企画し、酒井さんが黙々とこなしていく。


 唯一、私が興味を持てたのは「日傘片手に北陸本線旧線を歩く」という企画。
 有栖川有栖も鉄道マニアらしく、たまに廃線跡や廃線駅を題材にミステリを書いているから、私にもちょっとした憧れがあるんだろう。

 ただ、この北陸本線旧線は、赤字ローカル線が借金に耐えられなくなって廃止されたというケースではなく、安全上の問題で、海側から山側に線路を移した結果、廃線区間が生まれたらしい。
 そこをサイクリングロードにしたようで、ぺんぺん草が生い茂るうらぶれた雰囲気は無いのが残念。

 酒井さんご一行は、有間川駅から浦本駅まで、7時間半かかったそうです。万歩計は35,583歩 24.5kmを指していたそうです。ご苦労様です。

 でも、海沿いの道をてくてくてくてく無心に歩く。いいなぁ。私も体力のあるうちにやってみたいです。


コメント (4)
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