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ケイの読書日記

個人が書く書評

堀井憲一郎「若者殺しの時代」

2010-09-23 21:33:04 | Weblog
 すごいタイトルだけど、内容はさほど過激ではない。

 この堀井氏は1958年生まれ。私と同い年なんだね。(正確には堀井氏は2月生まれなので学年は1つ上)だから、色んな社会事象について、うなずける事が多い。
 
 例えば、クリスマスやバレンタインデーなど、今では皆さん、縄文時代からやってたと思っているんじゃないかなぁ。違います。私の子どもの頃は、たいしたイベントではなかった。
 私など、クリスマスに親からプレゼントをもらったことは無いです。
 「我が家は仏教徒」が、父親のクリスマス前の口癖だった。
 バレンタインについても…私の中学生時代に広まりだした覚えがある。

 犯罪では「よど号ハイジャック事件・1970年」と「宮崎勤事件・1989年」にも言及している。
 「よど号ハイジャック事件」は子供心にもショックだったなぁ。民間機をハイジャックしてまで、母国を捨て北朝鮮に渡りたい人がこの世にいるとは信じられなかった。 
 そこまでして行った連中が、日本に帰りたいと帰国したんだってね。

 それから、団塊の世代(全共闘世代)に対する否定的なイメージに共感します。
「この時代の大学生は、政治に関心があるふりをすることで、ずいぶん忙しかった」「赤軍派が暴走を始める(あさま山荘事件・1972年)ころ、大学生はあっという間に政治活動から離れていく。もともとかっこいいし、もてそうだから政治的発言をしていたまでで、それが終わってしまえば、別のスタイルでいくだけである」などなど、拍手したい。
 自分達の取った行動にたいし、責任を持ってほしいね。若かったからなんて言い訳しないで。
コメント
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