この本は、先日読んだ岸本葉子さんのエッセイの中で紹介されていて、面白そうだったので読んでみた。
<はじめに>の中で、筆者はこの「嫌い」をテーマに本を書いた理由を赤裸々に語っている。
ウィーンに在住している筆者はある事件をきっかけに、一緒にウィーンで暮らしていた妻子(日本人)から徹底的に嫌われ、家から追い出されホテル住まいを余儀なくされる。ウィーンでの研究の期間が切れて、一人だけ帰国。今でもまるで相手が存在しないかのように、お互い振舞っているとのこと。
あまりの悲惨さに、この筆者はどういう経歴の持ち主だろう、とプロフィールを見る。
1946年生まれ。東大法学部を卒業して東大人文科学大学院修士課程修了。ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授。
とても立派なものだが、そこには自己顕示欲の強そうなオヤジの写真が…。文章を読んでみてもなかなかアクの強そうな人だから、一緒に暮らす家族は大変かも…と少し同情したりする。
筆者が伝えたい事はとても明快。「自分は確固とした理由により、消え入りそうな淡い理由により、とりたてて何の理由もなく嫌っている。だから自分が様々な人から、確固とした理由により、消え入りそうな淡い理由により、とりたてて何の理由もなく嫌われている事を覚悟せよ」
私も若い頃「人に嫌われたくない症候群」で大変苦しんだが、今では人との距離のとり方が上手くなったせいか、それほと悩まなくなった。
これは本を読んで理解するというより、様々な人間関係の中から体得していくものでしょう。
PS.夏目漱石と鏡子夫人ってホントに仲が悪かったんですね。
<はじめに>の中で、筆者はこの「嫌い」をテーマに本を書いた理由を赤裸々に語っている。
ウィーンに在住している筆者はある事件をきっかけに、一緒にウィーンで暮らしていた妻子(日本人)から徹底的に嫌われ、家から追い出されホテル住まいを余儀なくされる。ウィーンでの研究の期間が切れて、一人だけ帰国。今でもまるで相手が存在しないかのように、お互い振舞っているとのこと。
あまりの悲惨さに、この筆者はどういう経歴の持ち主だろう、とプロフィールを見る。
1946年生まれ。東大法学部を卒業して東大人文科学大学院修士課程修了。ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授。
とても立派なものだが、そこには自己顕示欲の強そうなオヤジの写真が…。文章を読んでみてもなかなかアクの強そうな人だから、一緒に暮らす家族は大変かも…と少し同情したりする。
筆者が伝えたい事はとても明快。「自分は確固とした理由により、消え入りそうな淡い理由により、とりたてて何の理由もなく嫌っている。だから自分が様々な人から、確固とした理由により、消え入りそうな淡い理由により、とりたてて何の理由もなく嫌われている事を覚悟せよ」
私も若い頃「人に嫌われたくない症候群」で大変苦しんだが、今では人との距離のとり方が上手くなったせいか、それほと悩まなくなった。
これは本を読んで理解するというより、様々な人間関係の中から体得していくものでしょう。
PS.夏目漱石と鏡子夫人ってホントに仲が悪かったんですね。