下田治美「精神科医はいらない」

　下田治美さんは、まあまあ知名度のあるライター。「ショーネン記」などを立ち読みすると、わがままな人だなぁとは思っていたが、これほどだとは思わなかった。
　本当にわがまま。こういう人が親戚にいたり、職場にいたり、近所にいたりしたら大変。ここまで自己中心的な人、自分が正義!の人が、なぜライターができるのか。それともライターしかできないのか？
　そうだよね、これでは会社にお勤めできないよ。（私も人のことを言えないが）


　『ヤマギシズムの洗脳にひっかかり、そこから回復するのに約10年かかった。洗脳は頭脳へのレイプである。それによってウツ病が発症した。作者のウツ病は性格から来るものではない』と書かれてあるが、洗脳の場に自ら出向いていったのに、それを頭脳へのレイプと呼ぶのかしらん？
　だいたいヤマギシは、色々な問題があるってこと、ライターだったら知らないはずはないのに。
　「金の要らない仲良い楽しい村」「楽園村」なんてネーミングからしておかしい。
　そういえば亭主の友達のＯさんご夫婦、ヤマギシの会員で、お子さんもヤマギシの学校に入れたが、今はどうしていらっしゃるだろうか？


　『ひきこもりは病気か』の章で売れっ子精神科医・斎藤環をボロクソにこき下ろしている。よくもまあここまで感情的になるなと疑問に思うが、これは自分の息子さんが一時ひきこもり状態になったので、それと無関係ではないだろう。

　つまり、親の責任云々を自分に言われているようでイヤなのだ。だから斎藤環を攻撃するのである。


　『有名医師はブンガク者』の章で、町沢静夫の事もボロクソに書いている。著者の友人の娘さんが町沢氏に診てもらってもかえって悪くなるばかりで、医者を替えたらすぐ良くなった等のエピソードが並べ立てられているが、そういったケースもあるだろう。
　しかし、町沢氏と相性が良くって快方に向かった患者さんだってたくさんいるに違いない。そう考えるのが公正な判断だと思うよ。