ある時、某町役場から一通の文書がきた。この町は私の生まれた市からさほど遠くはないが、来し方まったく縁のない地である。
さて、くだんの文書は「公共用地登記の協力依頼」というものだ。早い話、相続権のある者の一人として、土地を町に寄付してほしいとのこと。とは言え、そんな土地の存在さえ知らなかった。
添付の「相続関係説明図」によれば、その土地は父から起算して四代前(明治20年死亡)の名義であった。現在、存命の相続対象者は11人。みんな祖父の孫にあたる。父は一人っ子であると思っていたが、なんと、祖父なる人物(会ったこともない。)は3回も結婚していた。父には異母兄弟がいたというわけ。思わぬ血族の一部を垣間見たことになる。そして私には、知る由もなかった父方のいとこが大勢いた。役場は権利関係ともなれば、ご丁寧に調べるものだ。
なお、経緯を読むと、この土地の現況地目が消防用地と公衆用道路であったため、課税されず、従って従来は資産税の通知をしていなかったとか。
みんな寄付を承諾し、所有権移転登記が完了した旨の連絡があった。
さて、くだんの文書は「公共用地登記の協力依頼」というものだ。早い話、相続権のある者の一人として、土地を町に寄付してほしいとのこと。とは言え、そんな土地の存在さえ知らなかった。
添付の「相続関係説明図」によれば、その土地は父から起算して四代前(明治20年死亡)の名義であった。現在、存命の相続対象者は11人。みんな祖父の孫にあたる。父は一人っ子であると思っていたが、なんと、祖父なる人物(会ったこともない。)は3回も結婚していた。父には異母兄弟がいたというわけ。思わぬ血族の一部を垣間見たことになる。そして私には、知る由もなかった父方のいとこが大勢いた。役場は権利関係ともなれば、ご丁寧に調べるものだ。
なお、経緯を読むと、この土地の現況地目が消防用地と公衆用道路であったため、課税されず、従って従来は資産税の通知をしていなかったとか。
みんな寄付を承諾し、所有権移転登記が完了した旨の連絡があった。