本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

家庭菜園始まり

2006-06-22 19:46:02 | Weblog
 菜園に関心がないが、面白半分にキュウリ、フルーツトマト、スイカの苗を二株ずつ植えた。キュウリはぼこぼこと生った。ポキッと音を立てて折れて、新鮮な青臭さが鼻に衝いた。トゲの痛さも香りも昔の懐かしさだ。フルーツトマトも結構実をつけているが、まだ色づいていない。スイカはピンポン球程度の大きさで、これは期待薄であろう。手間をかけないわりには生育するものだ。
 秋口には、少し腰をすえて野菜つくりを始めようと思っている。

相続と遺言

2006-06-20 16:40:11 | Weblog
 前回の話題は、大して価値がありそうもない土地だったから、誰もが相続放棄に快諾したというものだが、一般に、財産的価値の高い相続権であれば、事は済まなくなる。
 例えば、長兄が生家を相続するにしても相続登記を放置しておくと、仮に合意していた
弟妹が死ぬようなことになればその子達つまり甥や姪が権利者になる。甥、姪が多ければ、相続登記に必要な分割協議書に判を押してもらう手間が大変だ。居所がわからないあるいは遠くのあちこちに住んでいるということもある。さらに軋轢があるかもしれない。

 また、子供がいない夫が死んだ時、妻が全て相続するわけではない。相続の比率はともかく、夫の兄弟にも相続権が発生する。それどころか、もし夫の両親のいずれかまたは両方に子供、即ち夫の異母兄弟や異父兄弟がいれば、そこにも法定相続の権利が波及する。夫名義の預け資産なんぞ勝手に解約しようとしても銀行に拒否される。このケースは遺言が有効だ。兄弟姉妹には遺留分がないから、遺言によって妻が総取りできる。
 妻子供がいる場合でも、その一人の相続人に指定相続(遺言による取り分)ができる。ただ、遺留分は超えられないが。

 遺言は公証人に依頼して公正証書にするのがよい。ただし、相続者以外の者の立会人が必要だから、口が軽いと内容が漏れかねない欠点がある。

 断っておくが、わたしゃ、幸か不幸か清貧の身だから、気に病むことはない。たまたま
町役場が相続権利者をトレースすることから学んだだけである。

知らぬが仏的相続権

2006-06-19 19:43:54 | Weblog
 ある時、某町役場から一通の文書がきた。この町は私の生まれた市からさほど遠くはないが、来し方まったく縁のない地である。
 さて、くだんの文書は「公共用地登記の協力依頼」というものだ。早い話、相続権のある者の一人として、土地を町に寄付してほしいとのこと。とは言え、そんな土地の存在さえ知らなかった。
 添付の「相続関係説明図」によれば、その土地は父から起算して四代前(明治20年死亡)の名義であった。現在、存命の相続対象者は11人。みんな祖父の孫にあたる。父は一人っ子であると思っていたが、なんと、祖父なる人物(会ったこともない。)は3回も結婚していた。父には異母兄弟がいたというわけ。思わぬ血族の一部を垣間見たことになる。そして私には、知る由もなかった父方のいとこが大勢いた。役場は権利関係ともなれば、ご丁寧に調べるものだ。
 なお、経緯を読むと、この土地の現況地目が消防用地と公衆用道路であったため、課税されず、従って従来は資産税の通知をしていなかったとか。

 みんな寄付を承諾し、所有権移転登記が完了した旨の連絡があった。

活用の違う動詞

2006-06-18 21:45:48 | Weblog
「起きる」、「消える」、「煮る」、「漏る」、「食べる」のうち活用の異なる動詞はどれかという問題を出すと、中学生はすぐ答えるだろうけど、大人は悩むかもしれない。つまり、社会人は文法に無頓着になる。
 
 ひと頃「さ入り言葉」、「ら抜き言葉」が話題になった。
「さ入り言葉」では、「務めさせて」や「見させて」が正しいのは、一段活用の未然形には「させる」が付くため。「読まさせて」や「歌わさせて」が正しくないのは、五段活用の未然形には「せる」が付くため。即ち「読ませて」、「歌わせて」だ。ただ、上一段である「見る」には、本人が他人の代わりに望めば、さ入りの「見させて」だが、本人が望めば「見せて」という。これがよく分からない。
 問題の動詞に「さ入り」を加えると「起きさせて、消えさせて、煮させて、漏らさせて、食べさせて」となる。どうやら「漏らさせて」があやしい。
 
「ら抜き言葉」の見分けは、五段活用には「れる」が付くから「読まれる」、「書かれる」だが、一段活用には「られる」が付いて「務められる」、「見られる」となって、ら抜きは困る。
 問題の動詞に「られる」を加えると「起きられる、消えられる、煮られる、漏られる、食べられる」となるが、ここでも「漏られる」があやしい。

 しかし、こんなやり方は問題を複雑にする大人の解決方法でばかばかしい。
「る」で終わる五段活用はラ行で「らない」、「ります」、「れば」、「ろう」などとと連動する。取りあえず「ら」と「り」でみれば「漏る」だけが「漏らない」、「漏ります」となる。
「起きらない、起きります」、「消えらない、消えります」、「煮らない、煮ります」、「見らない、見ります」とは言わないから、これ一段活用だ。つまり、一段活用では「ら」や「り」は不用である。
 中学生は「漏るだけが五段活用です」と即座に答えるわけ。


駐車違反

2006-06-16 19:49:05 | Weblog
 古い話になるが、東京港区で停めていた車が消えていた。道路には車のナンバー、愛宕警察署、その電話番号がチョークで記されている。同警察署に行くと、カウンター越しに婦警が「もったいないですね。奥様にブラウスの一枚も買えたのに」と言う。「それじゃ、かみさんにブラウスを買いますから勘弁してください」と突っ込んだ。むろん「そういうわけにはいきません」と一蹴された。それどころか「保管は民間の駐車場ですから早めに取りに行ってください」とせきたてられた。それにしても余計なことを言うものだ。レッカー車に持ち去られたドライバーは、気が立っているからリップサービスでもしろという指示でもあるのかも知らないが、かえって神経逆なでされた。
 ところで、反則金、レッカー車代それに保管料を足せばブラウスどころではなかった。
 
 イギリスのマーローという町で、ほんのわずかの間に不運にも駐車違反のキップをはられた。レンタカーだから知ったことかと立ち去ったが、五ヵ月後、レンタカー会社から駐車違反の請求書が届いてカードで引き落とされた。なるほど、レンタカー会社がカード支払いを要求する理由に納得した。後で知ったが、走行車のじゃまにならないよう歩道に半分乗り上げて駐車したことが、歩行者妨害として急報されるらしい。