古い話になるが、東京港区で停めていた車が消えていた。道路には車のナンバー、愛宕警察署、その電話番号がチョークで記されている。同警察署に行くと、カウンター越しに婦警が「もったいないですね。奥様にブラウスの一枚も買えたのに」と言う。「それじゃ、かみさんにブラウスを買いますから勘弁してください」と突っ込んだ。むろん「そういうわけにはいきません」と一蹴された。それどころか「保管は民間の駐車場ですから早めに取りに行ってください」とせきたてられた。それにしても余計なことを言うものだ。レッカー車に持ち去られたドライバーは、気が立っているからリップサービスでもしろという指示でもあるのかも知らないが、かえって神経逆なでされた。
ところで、反則金、レッカー車代それに保管料を足せばブラウスどころではなかった。
イギリスのマーローという町で、ほんのわずかの間に不運にも駐車違反のキップをはられた。レンタカーだから知ったことかと立ち去ったが、五ヵ月後、レンタカー会社から駐車違反の請求書が届いてカードで引き落とされた。なるほど、レンタカー会社がカード支払いを要求する理由に納得した。後で知ったが、走行車のじゃまにならないよう歩道に半分乗り上げて駐車したことが、歩行者妨害として急報されるらしい。
ところで、反則金、レッカー車代それに保管料を足せばブラウスどころではなかった。
イギリスのマーローという町で、ほんのわずかの間に不運にも駐車違反のキップをはられた。レンタカーだから知ったことかと立ち去ったが、五ヵ月後、レンタカー会社から駐車違反の請求書が届いてカードで引き落とされた。なるほど、レンタカー会社がカード支払いを要求する理由に納得した。後で知ったが、走行車のじゃまにならないよう歩道に半分乗り上げて駐車したことが、歩行者妨害として急報されるらしい。