本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

駐車違反

2006-06-16 19:49:05 | Weblog
 古い話になるが、東京港区で停めていた車が消えていた。道路には車のナンバー、愛宕警察署、その電話番号がチョークで記されている。同警察署に行くと、カウンター越しに婦警が「もったいないですね。奥様にブラウスの一枚も買えたのに」と言う。「それじゃ、かみさんにブラウスを買いますから勘弁してください」と突っ込んだ。むろん「そういうわけにはいきません」と一蹴された。それどころか「保管は民間の駐車場ですから早めに取りに行ってください」とせきたてられた。それにしても余計なことを言うものだ。レッカー車に持ち去られたドライバーは、気が立っているからリップサービスでもしろという指示でもあるのかも知らないが、かえって神経逆なでされた。
 ところで、反則金、レッカー車代それに保管料を足せばブラウスどころではなかった。
 
 イギリスのマーローという町で、ほんのわずかの間に不運にも駐車違反のキップをはられた。レンタカーだから知ったことかと立ち去ったが、五ヵ月後、レンタカー会社から駐車違反の請求書が届いてカードで引き落とされた。なるほど、レンタカー会社がカード支払いを要求する理由に納得した。後で知ったが、走行車のじゃまにならないよう歩道に半分乗り上げて駐車したことが、歩行者妨害として急報されるらしい。


将棋名人戦問題

2006-06-16 14:28:55 | Weblog
 今は地元紙に換えたが、首都圏にいた当時毎日新聞を購読していた。
 アンチ巨人だから読売に御用はない、ゼニがなく経済情報無用だから日経に関心がない、中国に媚びる朝日にすり寄る気は毛頭ない、と消去法で選んでいたわけではない。理由は実に簡明、将棋名人戦の棋譜が載っているからだ。この将棋名人戦の契約問題が揺れている。棋士総会でひとまず先送りされたようだが、事の発端は、日本将棋連盟の理事会が名人戦主催の契約を毎日新聞から朝日新聞に移管させようとしたことだ。朝日が契約金の好条件を提示したからである。

 小生もその一人だったが、将棋名人戦の挑戦者を決めるA級順位戦の棋譜掲載は、毎日新聞の購読に相当のインパクトを与えているはずだ。仮に朝日に移管すれば、購読部数が激減するだろう。それでなくても昨年3月期、朝日の百億円超の利益に対し、毎日は六十三億円の赤字とか。「力将棋」では毎日は勝てない。朝日はタナボタを成り行きまかせで待っているようだが、格差社会に警鐘を鳴らす大新聞社とは思えない。何が弱者にセーフティ・ネットだ。
 将棋連盟も情けない。名人位の品位も金次第なのか。毎日を遭難危うい船と見立てて「王の早逃げ、八手の得」のつもりだろうが、ますます苦境に立たす「雪隠詰め」のやり方だ。
 ライバル読売が竜王戦を新設したように、朝日も高額の棋戦を用意してほしいものだ。