明治期に前田正名という人がいる。薩摩藩出身の農政家であり実業家でもある。が、経歴や功績の話ではない。この人のステキな年始手紙の紹介である。
「乙さん、
このお正月は面白かったか。馬のりはどうだ。前田さん馬を見せてやるから一寸お出。
金さん、
乙さんはわるい事はせぬか、どうぞ遊びにお出なさい。
お廣さん、
繪はどうです。どうぞ一枚お見せなさい。いま子を近日中にご祝儀として遊びに上げます。
あまり學問をせず、からだの丈夫になるやうに。是れが親孝行。」
乙さんは乗馬を始める年頃になった男の子でしょうか。金さんはその兄さんで乙さんのやんちゃの世話をしているのでしょう。お廣さんはさらにその上の姉さんか。絵が趣味らしいが、学問に触れていることから女学生かもしれない。いま子は孫娘だろうか。
自分のことは前田さんとあるから、この子供達は甥や姪といった血縁関係にあるのではなさそう。それはともかく、男爵にもなった人のなんと暖かい手紙ではないか。
「乙さん、
このお正月は面白かったか。馬のりはどうだ。前田さん馬を見せてやるから一寸お出。
金さん、
乙さんはわるい事はせぬか、どうぞ遊びにお出なさい。
お廣さん、
繪はどうです。どうぞ一枚お見せなさい。いま子を近日中にご祝儀として遊びに上げます。
あまり學問をせず、からだの丈夫になるやうに。是れが親孝行。」
乙さんは乗馬を始める年頃になった男の子でしょうか。金さんはその兄さんで乙さんのやんちゃの世話をしているのでしょう。お廣さんはさらにその上の姉さんか。絵が趣味らしいが、学問に触れていることから女学生かもしれない。いま子は孫娘だろうか。
自分のことは前田さんとあるから、この子供達は甥や姪といった血縁関係にあるのではなさそう。それはともかく、男爵にもなった人のなんと暖かい手紙ではないか。
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