本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

柳腰

2010-10-18 14:24:12 | Weblog
 またぞろ中国では反日デモが起こっている。まったく無秩序な国ですな。
 それにしても、仙谷官房長官が言うところの外交姿勢を「柳腰」に喩えるのはおかしいですよね。市民感覚からの見方では、弱腰、及び腰、へっぴり腰、腰砕けでしょうよ。だからつけあがる。
 日本が毅然とした態度でも反日は燃え上がるだろうが、その方がまだよい。国際世論が動くだろうから。だいたい、低姿勢ではこちらに非があると思われるだけではないか。

 話を戻す。なぜ、「柳腰」はいけないか。
 名詞には、動作を表わすものがある。これを動作名詞といわれる。手っ取り早い識別方法としては「する」を付けて意味が通ればよい。
 「交渉する」、「複製する」、「公表する」がそうだ。「お茶する」、「主婦する」の「お茶」や「主婦」は動作名詞ではないから、これに「する」を付けるのは正しい日本語ではない。
 
 または「中」を付けて意味が通ればよい。「交渉中」、「複製中」、「公表中」と置き換えられる。「好評する」はヘンだが、「好評中」は正しいから「好評」も動作名詞といえる。
 先の弱腰、及び腰、へっぴり腰、腰砕けに「中」を付ければ動作を表わす。

 しかし、「柳腰」に「する」や「中」を付けても意味がない。つまり、外交上相手方へのアクションにならないのだ。
 柳腰ではなく、柳眉を逆立てるべきでしたよ。


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