本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ハラボジ

2010-08-17 14:49:30 | Weblog
 20年も前に、ソウルの東大門近くでハラボジ(おじいさん)と知り合った。河成春さんという。ハラボジといっても70代前半ではなかったか。若い頃、北海道にいたことがあるということで、それなりに日本語を話す。
 当時、ソウルに出かけるたびに、ハラボジの家に立ち寄った。というのは、正露丸と救心のクスリを頼まれていたからだ。救心は丸々と肥えた奥さんのためとか。正露丸は誰のためか知らない。

 いつも帰りには、白菜一株の自家製キムチを用意していた。美味いキムチだったが、重くて往生した。好意を無にしてホテルの部屋に置きっぱなしにしたこともある。

 その後、ハラボジは転居し、私もソウルを頻繁に訪れることがなくなって交流が途絶えた。もう存命とは思えない。

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