読売の新聞小説の『花咲舞は黙ってない』(昨15日掲載)にこんな文があった。
「…どれだけそうしていたか、やおら顔をあげると…」
この「やおら」だが、文脈から「出し抜けに」とか「いきなり」とかそんな意図で使っている気がする。
「やおら」は静かに、そろそろの意である。もしかして「やにわに」のつもりだったのではないか。
こうした誤用については、またの機会に書いてみたい。
ついでながらタイトルにある「黙ってない」は「黙っていない」からの「い」抜き言葉である。買ってない、売ってない、行ってないなどの「い」抜きと同様の話し言葉なのだ。
となれば、誰かが花咲舞は「黙っていない」と言ったことになるが、そうではなく当の本人が黙っていないのだろう。
「…どれだけそうしていたか、やおら顔をあげると…」
この「やおら」だが、文脈から「出し抜けに」とか「いきなり」とかそんな意図で使っている気がする。
「やおら」は静かに、そろそろの意である。もしかして「やにわに」のつもりだったのではないか。
こうした誤用については、またの機会に書いてみたい。
ついでながらタイトルにある「黙ってない」は「黙っていない」からの「い」抜き言葉である。買ってない、売ってない、行ってないなどの「い」抜きと同様の話し言葉なのだ。
となれば、誰かが花咲舞は「黙っていない」と言ったことになるが、そうではなく当の本人が黙っていないのだろう。
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