本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

したたかな外交

2011-03-27 10:43:48 | Weblog
 何日か前の新聞に「武力の乱用で大きな人道上の災難に引き起こすことに反対する。」と新聞に載っていた。多国籍軍のリビア空爆に対する非難のコメントである。読んだ方もおいでだろう。

 アラブ連盟の非難ならば、まァ、わかる。ところが、このコメントは中国外務省だ。
天安門事件、チベット人弾圧、ノーベル平和賞受賞者の拘束はなんなんでしょうねぇ。ブラック・ユーモアというほかありませんわ。

 もっとも、小粒ともいえる副報道局長の声明ですから、ちょいと空爆批判で欧米の反応を見つつ、アラブのアブラもほしいという思惑ですかね。欧米の風当たりは避けたいので、首脳部は関知せずと知らん振りでしょう。国民の非難デモもない。
 尖閣諸島の体当り漁船の船長逮捕と対応がまるで違う。厚顔の外交の哲学だけは変わりないところがすごい。

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