将棋の佐藤天彦九段はA級順位戦の対局で「反則負け」になった。その理由は対局中にマスクをしなかった違反行為によるという。
ハナからマスクを着用していなかったわけではなく、長考しているときにはずしたらしい。それにしてもずいぶんあっさりと制裁を下したものだ。
確かに将棋には反則負けはある。「二歩を打つ」はその代表格だが、駒(角や桂馬など)が筋違いの場所に指すチョンボもあるそうだ。また、相手の手番なのにうっかり続けて指した例もあるとか。
こういう「盤上の反則」ならわかる。盤上以外に勝敗が決まるのは釈然としない。
しかも黙考中に無意識にマスクをはずしたに過ぎないようだ。対局室には両対局者と記録係しかいない。さらに言葉を交わすこともないのだ。コロナ感染から遠いではないか。
対局の相手が反則を指摘したそうだが、そんな反則勝ちがうれしいのかね、また、将棋連盟の佐藤康光会長はじめ常務理事の面々もこの件を即断したのか。
将棋ファンとしては何とも後味の悪いニュースだった。
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