飼い犬マルが彼岸に行って4か月半になる。
今も1人ながら散歩をしていて、途中の道すがらの家々のワン公におやつをやっている。
散歩コースによって週に出会うのは1回か2回程度だが、今ではすっかり気に入られ猛烈に尻尾を振っておやつを待ち構えている。
こんな折、地域に住む方が亡くなって、飼主のいないリトリーバーが残された。十数キロ離れた場所に住む娘さんが時折戻ってエサの世話をするそうだが、それがつらいらしい。
貰い手はいないかという話が来て、かみさんと犬を見に行った。歩いて15分ほどの場所の地続きだが母屋から離れている小屋にいた。大型の黒いレトリーバーはおとなしいオスである。
その時点で、我が家で飼ってもよいと思ったが、犬の齢が14歳になると知った。さすがに犬好きのかみさんも二の足を踏んだ。なにしろ癌の手術などマルの病院通いで数十万円もかかり、荼毘にも費用がかかった。7歳や8歳ほどの歳なら飼う気にもなるが、高齢だから飼ってすぐに病院通いではたまらない。
そこで、家では飼えないが、散歩やエサをやるなどの世話をすることにした。電話にでた娘さんは願ってもないことと喜んだ。