少し前の話になりますが・・・
駅前の本屋さんの前で思わず足を止めてしまいました。
目立つ通路側に大々的に展示されていた塗り絵本です。
大人の為の「塗り絵」とありましたが、およそ対象は中高年でしょうか。
ぬりえ(塗り絵ではなかった)は子供時分、「着せ替え人形」と並んで、
少女達に絶大なる支持を得た人気の遊びの一つ
お小遣いを貰っては買いに走ったものでした。
自分の遠い記憶の中に、今でも鮮明に生きているのは、
それだけ思い入れるものがあったのでしょう
しかし当時は「ぬりえ」は大人達には歓迎されなかった様に記憶しています。
出来上がった絵に色を塗るだけでは、創造力を損ねるとか、養われないとか・・
そんな理由でした。
ところが現在本屋さんに「大人の塗り絵」として陳列されるようになったのは・・・
脳が活性化され、物忘れを防ぎ、ストレスを解消し、脳をリフレッシュする
とか良い事ずくめのせい。
写真では鮮明ではありませんが、売れ筋NO.1からNO.5までが
「大人の塗り絵」 シリーズで、ブームのきっかけを作ったそうです。
静物画、風景画、浮世絵、日本画、油絵と多彩で、楽しめそうですが、
「ぬりえが宝物だった」思いがあるだけに、
変遷する時代に戸惑いを覚えます
特にお姫様の顔を塗るのには必要なのに、私の色鉛筆には無かったことだけ鮮明に覚えています。