左が公務員公舎の建物
毎日見ているこの風景が悲しくて涙が出るなんて想像もつきませんでした。
一昨日の民放のTVで福島原発で避難している人達へのインタビューから知ったのです。
我が家から200メートル先に出来た39階建ての公務員公舎に、
この春から入居する話は広報で知っていました。
3LDKの賃貸料が20万円もする相場なのに僅かな賃料で住める公務員達に対して
「優遇されている」と不満の声があがっていました。
ところが原発事故が起きてから急きょ被災者受け入れに変わったのです。
でもまさか1000人もの人達が住んでいるとは思いもよらずにいました。
インタビューの中で「帰りたくても帰れない。友達もいないし寂しくて、
この灯りを見ていると涙が出て止まらないの。」
私にとって癒しの眺めでもあるこの灯りが悲しいなんて・・・
そして昨日、美容院で偶然となりに座った年配の婦人が被災者でした。
美容院の店長が話しかけている言葉が耳に飛び込んできたのです。
「年末には田舎に帰らないのですか?」
「帰ってもいぐどこねえから・・・」
なんて寂しい言葉でしょう。
故郷に帰りたくても帰れない、不慣れな都会での生活、知り合いもいない生活が
いつまで続くかも分からない。
その思いを察すると胸が痛むと同時に、何も出来ない自分が不甲斐なく思えました。
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