ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

だって、もったいないもの。

2021-01-16 06:36:30 | 日記
サッポロビールは、商品デザインの一部でつづりのミス(パッケージで「LAGER」とする部分を誤って「LAGAR」と表記)が見つかり、発売をいったん中止していた缶ビール「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」を、2月2日から販売すると発表しました。
インターネット上で「もったいない」「売ってほしい」といった声が上がり、販売を切望する声が多く寄せられたため、そのままのデザインで発売に踏み切ることに決めた、とのこと。
よかった、と私も思います。
世界中には飢えに苦しんでいる人たちがたくさん存在しています。
飲食物を、傷んでしまったわけでもないのに捨ててしまうことなどあってはならないことですから。
お酒類は飲めない私ですが、このニュースにホッとしたところです。

インターネット上の「もったいない」と言う声で思い起こしたのは2004年、ノーベル平和賞を受賞したワンガリー・マータイさんの、「もったいない」の言葉でした。
マータイさんは、2005年の来日時に日本語の「もったいない」に出合い、地球環境を守る世界共通語として、「もったいない」を世界各地で訴えられました。

私が子供だった頃は、毎日の様に親から、「もったいない」という言葉を耳にタコができる程言われて育ったものです。
まだ使える物をポイしたり、食事の時、ご飯茶碗に米粒を残したりしても「もったいない」とたしなめられました。
そうした感覚が身についているせいでしょうか、今でも野菜類の食べられる部分などは捨てることができません。
バチが当たりそう、そんな感覚です。
今、地球温暖化が進み、異常気象などが多発どころか常態化してしまっている現在こそ、地球環境と共存するためのキーワードは「もったいない」と言うコトバの様な気がします。

  『ゴミの約60パーセントが包装ゴミ。
   そこで、どんなものでもたった一枚で
   上手に包み込んでしまう魔法の布、
   「風呂敷」を使いましょう。
   手に提げたり背負ったりと、
   包みを運ぶスタイルも自由自在。
   使い捨ての紙袋やポリ袋より、
   ずっとお洒落でエコロジカルです

        (マガジンハウス 2005・6・2刊 『もったいない』より)

若いころ書いた私の拙い詩です。
以前アップした記憶がありますが、再掲です。

   【ふろしき】

   平らな大地の広がりを
   真四角な身ひとつに負っている
   呼び出されれば
   丸いものにも
   角あるものにも
   包まれるものの自己主張を
   しなやかに受け止める
   自らを形づくらないので
   争うことも
   卑下することもない
   「無用の用」を小さく折りたたみ
   引き出しの中で
   眠っているのか
   目覚めているのか
            〈ゴマメのばーば〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする