ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

一旦は手にしたマスクを、

2021-01-07 06:23:22 | 日記
全国的にも、もちろん私の住んでいる福島県でも、コロナ感染者が増え続けています。
6日の発表では全国で5738人という数字が出ています。
福島県では、病床使用率も感染状況が最も深刻な「ステージ4」の水準となる53.1%に上っています。
ほぼ連日複数の死亡者が報告されますが、いずれも高齢者。
高齢者である私などは、やっぱり脅威を覚えます。

でも、不安がってばかりもいられません。
コロナ関連のニュースは、朝のニュースと、夜の一番組に絞り込んで、テレビ漬けにはならないように心掛けています。
とはいうものの、怖いもの見たさの心情がなせるのでしょうか、たまたまつけたテレビがコロナ関連だったりしますと、ついつい観てしまうという愚か者です。

風も無く割と暖かかったので郵便局へ振込に行きました。
その足でドラックストアに寄り買い物を少々。
マスク売り場の側を通りましたら、驚きました。
様々な素材で、様々なデザインのマスクが沢山陳列されています。
マスクのファッションショー!
人間のオシャレ心って、すごいもんだな、と感心しながら眺めていました。
ウイルスを含んだ飛沫を防ぐ、という機能が十分に果たせるならば、オシャレは二の次かも・・・そんなことを考える私にはファッションのセンスがないのかもしれません。
マスクが店頭に無く、「売り切れました。入荷日は分かりません」そんな書き出しがあった数か月前を思い出しながら眺めていました。
そうは言うものの、「これいいかも」と思った製品を手にしたことも事実です。
でも、我が家には、長女や孫が届けてくれたマスクがまだまだ残っています。
オシャレをして街へ出て行くわけでもないから、と一旦は手にしたマスクを陳列棚に戻した私でした。

何だか、少し疲れました。
疲れがとれない様な、苛立ちに似た思いが・・・
でも、日常は続きます。

     『洗う』
                 高田敏子
     白菜を洗う背に
     テレビのニュースの声が
     ひびいてくる

     ニュースは
     よろこびよりも かなしみ
     無残な死や
     罪の深さを
     報じることの方が多い
     なぜかとそれを問いながら
     せめて白菜の白さを
     いとしみ洗い上げている
     朝の時間

                (高田敏子詩集Ⅱ 花神社刊より)

〈なぜかとそれを問いながら/せめて白菜の白さを/いとしみ洗い上げている〉
それが日常と言うものかも、などと考えながら、私も白菜の葉をザブザブと洗いました。
                               〈ゴマメのばーば〉
コメント
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