ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『安』も、いろいろ。

2015-12-17 06:32:28 | 日記
今年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」に『安』が選ばれました。
清水寺の貫主様の揮毫『安』を眺めますと、今年も過ぎて行くことを実感いたします。

人それぞれに、様々な日々を送ったわけですから、個々人の思いを一文字で表せば、
人間の数だけあることでしょう。

  羽生結弦さんは、『成』
  石破地方創生担当相は『忙』
  甘利経済再生担当相は『輝』

『安』の文字は、
  《家の屋根の下に両手をしなやかに重ねて、ひざまずく女性の象形から、
   家の中で女性が、「やすらぐ」・「やすらか」を意味する》
会意文字とのことです。

文字の由来から考えると、「一億総活躍」を謳っている安倍政権からすれば、
“しなやかにひざまずいて安らぐ女性像”は、少しアンチな象形かもしれません。
でも、「安らぐ」こと自体は、性別にかかわることなく大切なことだと思います。

内閣府は、政策や方針の決定にかかわる指導的な地位への女性の登用状況を発表しました。
  《2011年度から5年間の第3次男女共同参画基本計画の数値目標について、
   達成率は38%にとどまった。
   主な項目のうち、国家公務員の本省課長級以上は3.5%、
   都道府県の本庁課長級以上で7.7%。
   社員100人以上の民間企業の課長級以上は8.3%などで、
   ほとんどが未達成か、期限までに達成できる見込みのない状況だったとのこと》
つまり、達成率は、4割弱というところ。
一文字にすれば『弱』でしょうか。

ところで、安倍首相、
「安倍首相自身にとっての一文字漢字は」
との記者団からの質問へ、
「『安』を倍増すると安倍になる」
と、笑顔で答えました。

文字遊びとしては、〈倍増〉も悪くはありません。
でも、安保関連法関連のあの強権さが倍増されてはたまりません。
せいぜい、私たちも心して真に「安心」できる政治のあり方を見据えて行かなければと、
痛感いたします。

ちなみに私の今年の一文字は、『生』というところでしょうか。
至って単純な理由です。
“ひ孫が生まれるから”
ただ、それだけ、ハイ。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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