ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「闇」の中でこそ。

2020-07-14 06:17:34 | 日記
 カーテンを通して、いつもより朝の光が強く感じられました。
 カーテンを開けましたら、やっぱり薄い雲に覆われてはいましたが、お日様が顔を出
 していたのです。
 「おはようございます」
 と、まずはご挨拶。
 連日、乱れた雲が広がっている朝が続いていましたので、嬉しいというより気持ちも
 明るくなりました。
 でも、人間の心持ちはクルクル変わってしまいます。
 梅雨が明けて、連日お日様が暑い日差しを送り続けたものなら、すぐさま、「あつい、
 アツイ」
 の連発となって、お日様を恨めし気に見上げることでしょう。

 【 NHK Eテレ こころの時代 『今、互いに抱きあうこと』 7月12日放送 】
 を観ました。
 東八幡キリスト教会牧師・NPO抱撲理事長の奥田知志さんは、長い間、困窮者の支
 援活動を続けてこられました。
  《奥田牧師は、コロナ禍で直面する困難をどう乗り越えるのか、聖書の言葉に
   照らして考え語り続けている。
   人間の存在やいのちの意味、孤立や分断をどう乗り越えていけばよいか。
   30年にわたるホームレス支援の中で経験した、互いの傷をも引き受け、抱
   きあう関係とは。
   コロナ禍で経済危機も深まる今、共に生きる道はどこにあるのか、聖書から
   聞こえてくる希望のメッセージは・・・》 (NHK番組ホームページ より)

 穏やかな人柄にお見受けできる方ですが、内には激しい情熱の炎を燃やしていらっ
 しゃる方だと感じました。
 困難に遭遇し、解決策への道も見えて来ず、不安や恐れに取り込まれてしまう時、私
 たちは「明けない夜は無い」と、勇気を鼓舞して未来を見つめようとします。
 そう努力しようと。
 奥田牧師は、
 『光は闇の中で輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。』 (聖書協会共同訳)
 と言う聖書の言葉(ヨハネによる福音書 1章5節)を、説き起こして、次の様に語ら
 れたのです。
  〈絶望と言うトンネルを抜けたら希望が広がる・絶望の先に希望があるのではな
   い。
  「光」(救い・希望)は、すでに「闇」(現実)の中に、在る・始まりつつある
   のです。
  「闇」の中(今)でこそ光探しをしましょう。〉と。
 そして、
  〈人は一人では生きられません。
  人と人との関わりは、関わることで自分が傷つき、汚れることもありますが、
  弱い人間である私たちは、互いに弱さを持っている他者を、そのまま受け止
  めることが大切です。〉と。
 アルコール依存症のために、犯罪を犯してしまった一人の方の裁判で、身許引受人と
 なられた奥田先生の言葉が光りました。
 「もうアルコールを止める」から引き取るのではない。
 「引き取る」。だから、もうアルコールは止めるよね。

                       〈ゴマメのばーば〉

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