ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

寄り添ってくれた言葉

2021-11-25 08:46:17 | 日記
寒い一日でした。
義歯が欠けてしまったので、歯医者さんへ行かなければなりません。
でも、今日は寒くて出かけたくなかったので行きませんでした。
近くの量販店へ、ちょっとだけ買い物へ。

4号国道のバイパスの地下道を通りましたら下校時なのでしょうか、子ども達が道路を、おしゃべりと一緒に通って行きました。
「あー」とか「うー」とか、「バーカ」とか
大きな声を出してトンネルのような地下道での反響を確かめたりして歩いて行きます。
私が子どもの頃と比べますと、今の子ども達は身ぎれいで、おしゃまな感じはしますが、大声でバカなことを叫んだりすることは変わっていない様です。
何だか、嬉しい様な温かな気分になって来た私です。

一人の子が、私に、
「さようなら」
と言ってくれました。
「おやすみなさい」
と、言った子も。
思わず笑ってしまいました。

『おやすみなさい』って、やさしい言葉です。
安らかな言葉です。
元気の無い今日の私に、そっと寄り添ってくれた言葉でした。

   おやすみなさい森の木々
   おやすみなさい青い闇
   おやすみなさいたましいたち
   おやすみなさい沼の水
   おやすみなさいアカガエル
   おやすみなさい向日葵の花
   おやすみなさい欅の木
   おやすみなさいキャベツ畑
   おやすみなさい遠くつづく山竝(やまなみ)
   おやすみなさいフクロウが啼いている
   おやすみなさい悲しみを知る人
   おやすみなさい子どもたち
   おやすみなさい猫と犬
   おやすみなさい羊を数えて
   おやすみなさい希望を数えて
   おやすみなさい桃畑
   おやすみなさいカシオペア
   おやすみなさい天つ風
   おやすみなさい私たちは一人ではない
   おやすみなさい朝(あした)まで
    (長田弘『幼年の色、人生の色』みみず書房刊 より)


2015年に永眠なされた長田 弘さんの「おやすみなさい」と言う詩です。
3・11福島第一原発事故の後に書かれたセレナードのための詩で、湯浅譲二さんが作曲し、福島市音楽堂で初演されました。
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