golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バッハ「マタイ受難曲」リヒター(1958年)

2010-07-25 21:08:03 | Weblog
意外な穴場発見。

先日受験した某資格試験(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/e823832eb7c890863ce9ddb4d56a9e28?guid=ON)の一つ上級の試験が10月にあることが分かり、内容もさほど難しく無くちょっと勉強すれば十分合格出来るレベルと判明し、先日テキストを購入。少しずつ読んでおります。

まあ、この資格も取ったからって、別にどうという事も無いのですが(笑)。

自宅じゃ、どうせ昼寝でもしちゃって勉強出来なかろうと、15時過ぎ頃からファミレスかコーヒーショップを目的地に出立。

通勤定期を使って電車に乗り都心に向かう。

さて何処で降りようか?

候補駅をいくつかやり過ごし、東京のど真ん中の某駅で降りる。

以前一度だけ入ったことがあるハンバーガーショップがあることを思い出したから。

平日は相当昇降客の多い駅にも関わらず、商業地で無いその駅はがらんがらん。

まるで過疎地のよう。

目的のハンバーガーショップはクーラーも効き過ぎるほど効いているし、店内も綺麗で空いていて快適。

そこで、このマタイを聴きながら3時間ほどを過ごしました。

ボケ~っとしていたり、ウトウトしていたり(コラコラ)した時間も多いので、テキスト読んでいたのは正味2時間程度か。

それでも自宅に居るよりはずっと出来ました。

それにしても、店内は完全に「勉強ルーム」。

僅かしかいない客も、皆静かに何か勉強しているか、本を読んでいる。

とても都内のハンバーガーショップとは思えない光景。

近隣に学校とか無いエリアで、中高生など殆ど来ない店舗と思われる。

今度また会社帰りにでも寄ってみましょう。

エルンスト・ヘフリガー(テノール、福音史家)、キート・エンゲン(バス、イエス)、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、アントニー・ファーベルク(ソプラノ)、ヘルタ・テッパー(アルト)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、マックス・プレープストル(バス)、カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団、合唱団、ミュンヘン少年合唱団(GRAMMOPHON盤)

「もっと日常的にマタイを聴こう!運動」の第8弾。

メンゲルベルク、ダウス(抜粋)、マウエルスベルガー、クレオバリー、グッテンベルク、ラミン、ガーディナーに続き、定番中の定番、リヒターの旧盤です。

リヒター盤はLPで新盤を持っているのみでしたが、つい最近発売されたリヒターの10枚組バッハ宗教曲BOXでこの定評の演奏を激安で入手出来ました。

既にもう60年近く前の、現代楽器によるマタイ。

引き締まった音作りと、自然なテンポ設定が感動も盛り上げます。

この演奏の凄さって、実は「究極の自然さ」にあったのではないか、と思いました。

リヒターの新盤では、複合唱の音響的な面白さなど優れた点がありましたが、音楽の運びや感動の盛り上げには、ややぎこちなさを感じた記憶があります。

それに対してこの旧盤では、自然な音楽の流れが自然に大きな盛り上がりを導く。やはりこれは凄い演奏です。

古楽器による精度高い演奏など名演犇めく現在にあって、以前のような「絶対的な存在」では無くなっていると思いますが、それでも今だ素晴らしい価値を持った演奏であることを認識しました。

そしてまた、マタイの凄さも再認識。

なんて暖かく大きな音楽なのでしょう!

皆様も、是非もっと気軽にマタイをお聴きになって下さい。

包容力のある暖かい音楽が貴方を包んでくれますから。

そして稀有の恍惚感と幸福感をもたらしますから。

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