一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

がんばれ!「課長代行」

2006-11-18 | あきなひ
久しぶりに碑文谷のダイエーに行ったら、食品売り場をリニューアルしてました。
売り場の配置が変ったのと、惣菜コーナーを充実させたようです。

レジも新しくなり、液晶パネルでいろいろ操作できるのと、現金をトレーから出し入れするのでなくレジに入金するとおつりが自動的に出てくる機械に変ってました。


私の並んだレジには2人いて、バーコード読み取りとレジ係り(お金の受け渡し)を分担していました。

私の番が来ると、レジの2人は「いらっしゃいませ」と丁寧におじぎしてくれます。
ところが、前の人から受け取った5000円札が読み取りエラーになったらしく、レジの機械から戻ってきてしまっています。

レジ係の店員さん(20代後半の男性)がもういちど入金しようとしてもエラー表示が出て受け付けてくれません。
それを見つけたバーコード係の女性(20代前半)が

「それ、たまにあるんですよ。そういうときは、『不良札』のところに入れてください。」
とすかさず指示を出します。
どうやら、読み取りエラーになった札を入れる専用のスリットがあるようです。

「そして、5000円のところにハンコ押してください」
「え?」
「レジの下に読み取りエラーの記録リストがあるので、そこにハンコを」
とバーコード嬢は身体をひねってレジの下のリストを取り出します。
「ほら、私もさっきそうだったから」
と自分のハンコを押したところを見本にします。

手間取っているレジ君の名札を見ると、
名前の上に「課長代行」とあります。
「課長代行」というのは、急遽課長が辞めちゃったのか、はたまたリニューアルの心労で倒れてしまったのか、ちょっと心配になります。

やっと私の支払いの番になり、クレジットカード会社のギフトカードを使いました(家の近所ではここしか使えないというのが今回の買い物の目的の一つでもありました)。

課長代行君、今度は最初からバーコード嬢に
「これ、どうすんの?」
と訊きます。

バーコード嬢また振り向いて、今度は液晶パネルを操作すると、ギフトカードの入金処理のメニューが現れました。

おかげで手早く精算できたのですが、課長代行君今度はギフトカードを握り締めたまま
「これ、どこに入れるの?」
バーコード嬢はとどめのように
「ここに入れてください、そして、番号をここに控えてくださいね」
とてきぱきと指示を出します。


帰り際に改めてレジ全体を眺めると、リニューアル直後のためか夕方の繁忙期だったからか、ネクタイ姿の男性社員も数多く応援に駆けつけているようです。

でも、管理職の現場応援って、どこの会社でも現場の効率を落とすんですよね・・・
応援に来る人が偉くなればなるほど、現場の混乱は加速度的に増えます。


それと気がついたのが、応援のネクタイ組がみんなレジを担当していること。
理由としてはこんなことが考えられます。

① バーコード係の方に未熟練の応援を配置するとさらに効率が落ちる
(カゴに安全にかつきちんとにおさまるように読み取り順序を工夫したり、液漏れしそうなものは小さいビニール袋に入れたり、ビン類は袋をかぶせたり、米など重いものはレジ袋を二重にしたり、弁当類は割り箸の要否を尋ねたり、最後は適切な大きさと枚数のレジ袋を渡すなど、金の受け渡しより熟練が必要そうです。)

② 現金を扱うレジ係の方が重要(高等)だから、上司の応援はこちらにすべき。


①であったらいいのですが、②の発想だとしたら、ダイエーの再生はもう少し時間がかかるかもしれません。

※もっともこれは世の中の企業にもよくある話ですので、特にダイエーだけが、というもんでもないんですけどね(そのこと自体が問題かw)
コメント (2)
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