三菱UFJは利益5千億円 みずほ最高益
(2006年11月20日(月)23:06 共同通信)
大手銀行6グループの最終利益は合計で、中間決算としては過去最高水準だった前年とほぼ同じ1兆7000億円に達する見込み。三菱UFJ、みずほは株主への配当を増やす。公的資金に支えられて復活した大手行にとって、利用者への利益還元やサービス改善が重要な経営課題となる。
本業のもうけを示す実質業務純益は三菱UFJが約22%減の5489億円、みずほが約30%減の3931億円だった。日銀のゼロ金利解除で市場金利は上昇したが、銀行間の競争が厳しく貸出金利の引き上げが進まなかった。
不良債権の引当金の戻しとか、過去の赤字で法人税を支払っていないことによるかさ上げが大きい上に、業務純益が減少し、グループ化した消費者金融会社の赤字も足を引っ張っているので手放しで「復活」といえるのでしょうか(海外の銀行との利益率などの比較をするのがフェアでしょうがサボりますm(_ _)m)。
それはさておき面白いなと思ったのが、今朝のテレビでも言われている
公的資金に支えられて復活した大手行にとって、利用者への利益還元やサービス改善が重要な経営課題となる。
という部分。
銀行側はATM手数料の引き下げや増配(これは公的資金の還元になってないですよね)をするようです。
でも「儲けすぎ」と言われた消費者金融は貸出金利を下げろと言われるのに対し、銀行には住宅ローンや中小企業向け貸出やカードローン(20%近い)の金利を下げろとは言わないんですよね。
やはり「庶民の感覚」では銀行はまだまだ「預金するところ」なのかもしれません。
または借り入れをすることに対する抵抗(家計の健全化志向)や貸金業に対する賎視のようなものが根強くあるのでしょうか。
低金利時代の資産運用云々が喧伝されているものの、まだまだ先は遠い、と考えるべきなのか、個人の資金が株式市場などに向かう余地はまだまだある、と考えるべきなのでしょうか?
PS でも株式に向かわずに近未來通信などにいっちゃうお金は結構あるんですよね・・・