一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

入り松茸に出鮪

2006-11-15 | よしなしごと

へぇ、と思った記事。

「ぜいたく品」リストを決定 北朝鮮制裁で禁輸へ
(2006年11月14日13時46分 朝日新聞)

政府は14日午前の閣議で、牛肉やたばこ、乗用車、貴金属など24品目の「ぜいたく品」の北朝鮮向け輸出を禁止するため、外為法に基づく輸出貿易管理令の改正を決めた。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を受けた措置で、金正日総書記ら北朝鮮中枢への圧力を強めることが狙い。15日から実施する。  

塩崎官房長官は14日の記者会見で、指定した品目について「北朝鮮当局の幹部、朝鮮労働党の中央委員会委員などの人たちが自ら使うか、部下に支給をするということに使われそうなものを決めた」と説明した。  

24品目の対北朝鮮向けの輸出は、05年実績で総額10.9億円。同国向け輸出全体の約16%を占めている。

■北朝鮮への輸出を禁止する「ぜいたく品」
【食品等】 牛肉、マグロのフィレ(切り身)、キャビア・その代用品、酒類、たばこ
【装飾品・衣類】 香水、化粧品、革製バッグ・衣類等、毛皮製品、宝石、貴金属、貴金属細工
【電化製品】 携帯型情報機器、映像オーディオ機器・ソフト、カメラ・映画用機器、腕時計等
【乗り物】 乗用車、オートバイ、モーターボート・ヨット等
【その他】 じゅうたん、クリスタルグラス、楽器、万年筆、美術品・収集品・骨董(こっとう)品

実際には第三国経由で持ち込むとか個人が手荷物で持ち出すこともできるのであまり制裁の効果はないのではないかと思うのですが(特に党幹部であれば費用の多寡は問わないでしょうから)、象徴的な意味合いということでしょう。


でも、ウニや松茸を輸入して松坂牛や鮪を輸出する、って(取扱高のバランスはわかりませんが)その他の問題を抜きにして傍から見るとけっこういい補完関係ですよね。


ところで素朴な疑問なんですが、
政府、北朝鮮金融制裁を決定 海外送金など事実上凍結
(2006年9月19日 産経新聞)によると

日本国内に設けた金融口座からの海外送金や預金引き出しを許可制とし、事実上の凍結措置をとる。

ということですが、北朝鮮への輸出代金の決裁ってどうやってやっているんでしょうか。
北朝鮮の銀行(?)から日本企業への送金はできるのか、それとも同様に凍結されていない第三国にある口座から送金するんでしょうか。


経済制裁をやって(やろうとして)みると、両国間の関係の実態がよくわかりますね。

コメント
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