タウンミーティング、8回中6回は参加者を「動員」
(2006年11月27日(月)23:53 朝日新聞)
03年から今年にかけて開かれた8回の教育改革タウンミーティング(TM)のうち、6回で文部科学省や内閣府が地元の自治体や教育委員会に参加者の取りまとめを依頼していたという調査結果が27日、参院教育基本法特別委の理事会で報告された。「やらせ質問」と同様に、「動員」も複数回にわたって続いていたことが明らかになった。
いいかげんうんざりしているのですが、この「タウンミーティング問題」ってそんなに大騒ぎすることなのでしょうか?
もともと大勢の観衆の中でいきなり自分の意見を理路整然と発言できる度胸と能力のある人は日本人の一般市民にはあまりいないと思います(そもそもそのような教育をしてこなかったことが「教育改革」の一つの論点なのでは?)
なので、他の人の発言の呼び水になるような発言者を用意しておくこと自体は特に悪いことではなく、動員された人が与党総会屋のように批判的な意見を強圧的に黙らせるようなことさえなければ、特に目くじら立てるようなことではないと思います。
※ そんなこといったら国会や県議会の与党代表質問だっていけない、ということになりゃしませんかね?
むしろ問題は、日時と場所を指定すれば一般市民の声が集まる、ということを前提とした「タウンミーティング」という仕組み自体にあるのではないでしょうか。
個人的には、名称からして「市民の意見を聴きましたよ」というアリバイ作りのためにやっているような感じもします。
本気で市民の意見を聴くなら、タウンミーティングのパネラーが専用のブログでも開設したほうがいいと思います。
なので、もしマスコミがとりあげるとするなら、機能しないタウンミーティングという方法それ自体、または「教育改革」というテーマでは市民が集まらないという現状を問題にするべきだと思うのですが。