一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

2006-08-28 | よしなしごと

『漢文の素養』 のエントリで、「鞄」という漢字は銀座のかばん屋が考案した漢字を明治天皇が行幸の際にご覧になって「あれは何だ」と質問されてから広まった、という話をしようと思ったのですが、出展もうろ覚えだったので改めて調べてみました。

件のかばん屋さんは明治7年創業の銀座タニザワというお店で、HPを見ると 

1890年(明治23年) 銀座に店を構える。 
禎三が考案したといわれる「鞄(かばん)」の文字を看板に掲げたところ、これが銀座をお通りになった明治天皇のお目にとまり、侍従職を通し「何と読むか?」との御質問を受ける。これをきっかけに「鞄」の字が全国に広まったと伝えられている。  

とあります。

ところが、"Japan Bag.com"という鞄専門のサイトの中の 日本における「鞄」ことはじめを見ると、正確には中国にも「鞄」という漢字はあったが、「革職人」という意味であり、日本人がそれに「かばん」という意味と読みをつけた、というのが実際のところのようです。
※日本オリジナルの漢字を「国字」というらしいのですが、国字の要件は「字形」「読み」「意味」の3つを創作ることで、「鞄」のような読みと意味を作ったものは「国訓字」というそうです。

ちなみに「カバン」の語源は  

カバス(スペイン語)、挟板(キャハン、支那語)、堤嚢、革盤、革包等々種々な名称、語源があり、以上の中の革包が転化して鞄(かばん)になったと言われています。
社団法人日本かばん協会のHP

なんだそうです。


と、今日はなんのオチもひねりもない単なる落穂拾いのエントリになってしまいました(^^; 

コメント
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